#012「牛丼並 玉子 みそ汁」【バクチ打ちの朝食】
2025/01/17(金)
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。私はとても朝食が好きだ。その日最初の食事は希望に満ち溢れている気がする。その日最初の原動力になり、1日の可能性や期待値に心が躍る気がする。
阪神淡路大震災から30年だそうだ。最近、毎年この日に吉野家を食べている人の記事を何かで読んだな、そう思って、2日連続だが吉野家に行くことにした。
私は小学生だった。なんとなく冬休みが終わって最初の登校日だった事を思い出し、朝からその景色をテレビで見ていた記憶がある。祖父がその辺に出稼ぎに行っていて、連絡が取れなかった事も思い出したが、当時は今ほど連絡手段もなく、連絡がつかないのは当然だった。今は便利だ。
私の食べ方がある。こうやって食べる、一種の儀式的な食べ方であるが、それをも受け入れてくれる寛大さ。少し変わっただろうか、お肉だな、と思うが、大きくは変わらない味。一気にかきこみながら、口腔、食道、胃袋へと順に温度が伝わる感覚。香りのいいあおさの味噌汁がいいアクセントになっている。
生きていると感じることは簡単で、とても嬉しい。確かにわたしは充分に裕福ではないと、相対的に評価されるが、こうして美味しいと思える食事ができる事が幸せだ。
大した事ない食事に見えて、おしゃれでもなんでもない食事だけど、それで命を救われたり、実感する人がいるという事実がある。
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。
あとは馬券と舟券と車券が獲れたら、
言う事はないんだが。