note:70 えび天せいろ【BreakfastNotes】
「朝食」は「朝、人を良くする」と書く。朝という感覚は人によって異なるだろう。その日最初の食事を「Breakfast」だというならば、夜食べる人もいる、ということだ。
深夜働いた人は、朝その日の夕食を取る事もある。私もこの拙い人生において、早朝、深夜と生活リズムが違った事もあるし、そういう時間帯で働いていた事もあったが、朝食べる朝食も、夕食もどちらも好きだった。
朝、食べる…これが好きなんだ。そう思うと、カウンターに並んでいる他の人も同じだろうと思う。
素直にラッキーフードを受け入れた。えび天なら食べられそうだな、とタイミング見ていた。
揚げたてではないが、揚げたてでなくてはならないわけではない。揚げ置きしている天ぷらにもいいところはたくさんある。しっかり水分と熱を飛ばして強くなった鎧を身に纏ったえびに、私は噛みついた。堅い衣からも香ばしく甘い香りがして、海老の味を増幅させてくる。タレも少しつくだけで、味に奥行きが出ている気がする。
油の浮いたつゆに、長く取った蕎麦を一気に啜る。速度を上げて、つゆを纏いながら一気に啜り上げると、鼻腔の奥につゆとわさびの刺激がツンとついてくる。
少し涼しくなったが、冷たいお蕎麦はこれがたまらないのである。
……私は朝食が好きだ。蕎麦は私の朝食投稿の原点と言っても過言ではない。これほど食べてもまだ食べたい。
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