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#043「油そば 特盛 おすすめBトッピング」【バクチ打ちの朝食】
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。多様化した今、私の朝食の時間は、他の人のそれとは違うが、私にとっての朝であることに変わりはない。
電車の時間が長く、noteやSNSをチェックする時間になっている。もちろん他の作業もする。過ごし方一つ、考え方一つ、だ。
所詮人間は気の持ちようで如何様にでもなる。
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早番の時は、できる限り滞りなく朝食を楽しみたい。電車の中からしっかりと流れを計算して行動したいが、どうしても思った通りには行かないこともある。決め打ちするのが最善手となるだろう。
待つことなく券売機に並んで、特盛のおすすめAを押してけ、券を店員さんに渡した。
安定の質量と温度で差し出されたそれは、まるで惑星の始まり、ビッグバンのような爆裂的な熱さだった。丼を持てずおろしてもらう。
安定の美味しさではあるは、自分に異変を感じる。いつもは足りないくらいなのに、今日は割と早い段階で満腹感を感じる。自分の体調の変化に気がついたのだった。
なんとか時間を少しかけて、〆のスープまで飲み、店を出たが、自分の調子の悪さを感じたこともあり、無理をしないようにしようと思い、走らず、ゆっくり駅へと向かった。
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。
味の感じ方や量の感じ方で体調がわかることもある。食べなくては感じられないことだって、人間の体にはある。
私たちは、誰よりも近い自分自身の事を正しく理解していない。