#025「特製中華そば」【バクチ打ちの朝食】
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。私はとても朝食が好きだ。その日最初の食事は希望に満ち溢れている気がする。その日最初の原動力になり、１日の可能性や期待値に心が躍る気がする。
この寒さで、芸もなくあったかいラーメンを食いたいと思ってしまった。土日の朝食は、ランチにぶつかるのでいくつもの店とタイミングが合わず、青葉にたどり着き、暖かく迎えてくれた。
れんげで掬って、一口、二口とスープを飲んで、体を丼の温かさまで調律する。こんなに体が冷えていたのかと実感する瞬間である。
麺をすすり、スープを飲むの繰り返しに、ほろほろに解けていくチャーシューも啄みながら、一緒じゃないか、熱くて溶けていくなんてと思う。
脂っこいラーメンでもとどこか思っていたが、寒い日はこう言う青葉の中華そばのような、控えめなのに温まるものが一番だったのかもしれない。
北風と太陽、みたいな。そんな朝食だった。
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。
あとは馬券と舟券と車券が獲れたら、
言う事はないんだが。