#033「チーズにおぼれるフィレバーガー(チェダーチーズ)」【バクチ打ちの朝食】
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。私はとても朝食が好きだ。昨日までがどんな日であろうと、今日を迎えられる喜びを祝うものでもある。
今日という日がいい日である「可能性」があるのであって、比較して昨日より良くない事もあるかもしれない。それでもそれは今日を迎えられたからでこそである。
チーズにおぼれる
フィレバーガー(チェダーチーズ)
コーラL ¥860-
祝日なので、他の店も行列をなしており、選択としては完璧だったろう、抜群の速さのKFCに並んだ。
思った以上に重量感を感じる、その小さい命がたまらなく愛おしいが、包み紙を開けるとすでにチェダーが溢れ、適切なチーズ含有量ではないことをアピールしてくる。
バンズも柔らかく、フィレも柔らかい。何よりチェダーの香りがダイレクトに体内の管という管を駆け巡っていく。チェダーだけではない、もう一種類のチーズのソースがポイントだとすぐに気がついたが、全てが一つになっており解析が難しい。何よりチェダーが強いのだ。マスタードのような、コショウのような個性で爽やかさを感じさせてくれた。
レタスがいたなんて、目視しないとわからなかった。それくらいチーズに溺れ、飲み込まれて、一つになっていた。
もう一度食べないとわからないが、とにかく美味い。食事量としては少ないのだが、できたらもう一つ食べたいのだが、少し高い気もする。そんな貧しい自分の気持ちをコーラで一気に腹の底に押し込んで、店をでた。
「朝食は、朝、人を良くする」と書く。
朝食も期待値を追っていけば、必ず体にも心にもいい事は明白だ。