天疱瘡診療ガ イドラインから 治療導入期(治療開始〜2-4週目まで)
中等症および重症は、ガ イドラインが推奨するステロイドの初期投与量は一日あたり PSL 1mg/kg(体重60kgでPSL 60mg/day)
治療開始から 2〜4 週で、病勢の制御が目標。新生病変が見 られず、既存の水疱とびらん の大半が上皮化した状態を”disease control”と呼ぶ。少なくとも 1 週間に 1 度は、PDAI を用いて治療効果判定を行う。”disease control”を確認してからステ ロイドの減量を開始する。
なお、治療の開始から 2 週間の時点で、新生病変が見られる など、治療効果が不十分な場合には、血漿交換療法、ステロイドパルス療法、免疫グロブリン大量療法(IVIG)などの追加治療を検討。
【メモ】
なぜ、治療開始後、2週間後に判定するか
仮に治療が上手くいき、新しい抗体(IgG)が産生されない状態になっても、作られてしまった抗体が血液の中に残っていて、引き続き「悪さ」を働くから。(通常のIgGの血中半減期=約3週間)
【メモ】
静注用免疫グロブリン製剤(IVIG=Intravenous Immunoglobulin)
2008年10月、厚生労働省から天疱瘡が新たな効能として追加され保険適用済み。
元となるのは献血。筋注用は、エタノール分画で取り出した免疫グロブリン
(IgG)をほとんどそのまま使い製剤化したもの。静注用は、筋肉用から、凝集体の除去や異常補体活性を除く精製をしたもの。
備考:
以下をを読んで、自分のためのメモとして記述する。誤りの無いように努めるが、正確とは言えない事もあるかもしれない。できるだけ、根拠を明示するので、間違いは教えてください。
【参考文献】
天疱瘡診療ガイドライン:日皮会誌:120(7),1443―1460,2010(平22)