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CoIU(仮称)の学びに触れる「共創サマチャレ」レポート③|3日間を締めくくる課題プレゼン

2024年7月31日(水)~8月2日(金)の2泊3日で開催された、CoIU(仮称)による高校生向け探究合宿『共創サマチャレ』。いよいよ最終日となる3日目は、これまでの学びをアウトプットするプレゼンが行われます。

議論の中で出した自分たちの“答え”を言語化

まずは2日目の延長戦として、各グループでの議論が始まりました。最終課題のプレゼンにむけた準備です。前日までの固まった内容を改めて確認し、さらに練り上げていきます。プレゼンでは「必ず全員が何かしら関わる」ことがルールのため、発表者や質疑応答者など役割も決めなくてはいけません。決められた時間の中、なかなか意見がまとまらず焦りの色を見せる学生も見られました。

そして3日間の集大成、「井之廣製菓舗さんの課題と改善策」をテーマとしたプレゼンが始まりました。発表中は他グループも手を動かさず、プレゼンの内容を聞きます。課題については背景と共に述べられ、以下のようにさまざまな意見が出ました。

<Aグループ>
課題:手に取ってもらえるインパクトが少ない
背景:他県から岐阜県に来る人を増やす
施策:名前や包装のインパクトを強める

<Bグループ>
課題:店舗へ行く理由がない
背景:地域活性化
施策:製造過程の見学など、その場でしかできない体験を提供する

<Cグループ>
課題:全国的にメディアに取り上げられていない
背景:食品ロスを減らしたい
施策:飛騨古川で廃棄されているものを使い、魅力として発信する

各グループのプレゼンには他グループのメンバー、そして大学側のスタッフからも質問やコメントが投げかけられます。中には厳しいフィードバックもあり、暗い表情で俯いてしまう参加者もいました。それは、自分たちのプレゼンに自信を持っていたからでしょう。その自信は素晴らしいことですし、大切なのは他者からの意見をしっかり受け止め、これからに活かすことです。

こうしたプレゼンは、恐らく初めて経験するという参加者もいたことでしょう。いきなり集まった見知らぬ学生同士でグループを組み、議論を交わしながら意見をまとめることも同様です。そうした経験もまた学びであり、参加者たちを一回り大きく成長させてくれたのではないでしょうか。

共創サマチャレを通じての感想発表

プレゼンまでを終え、共創サマチャレのプログラムはすべて終了です。この3日間を通じて、学生たちは何を感じ、学んだのでしょうか。最後は一人一人、共創サマチャレの感想を述べました。

  • 嬉しかった

  • 面白かった

  • ワクワクした

  • 楽しかった

  • 選択肢が増えた

  • 興味深かった

  • 悔しかった

  • もっと客観的に見る力が必要だと感じた

  • もっと踏み込んだ質問ができれば良かった

同じプログラムの中でも、感じ取ったことは人それぞれ異なります。新しい仲間ができ、これまでにない経験や学びを得られた共創サマチャレは、ただ“楽しい”だけでない貴重な時間となったようです。

連日の暑さに負けず、無事に3日間の共創サマチャレが終えられました。限られた時間ではありましたが、少しでもCoIU(仮称)で待っている学びの形をイメージしてもらえたでしょうか。

希望者はこれから、さらに半年間の探究プログラムに参加します。オンラインでの学びとディスカッション等を通じ、プレゼンした井之廣製菓舗さんの課題解決策を、さらに具体化させて実現へ向けて進める内容。引き続き、ワクワクしながら取り組んでください。

今後も共創サマチャレだけでなく、CoIU(仮称)を知る、あるいは体験する機会をさまざまな形でご提供していきます。興味を持たれた方は、まず一度ぜひともご参加ください。