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『ホラーが書けない』(番外)正体不明なモノが写りこんでる不思議な写真はある【Web小説】

p.02 わけわかんない写真を心霊写真というのか?


 フツーはさ、幽霊や妖怪などのアヤカシと縁がないよな?

 ゼロ感の俺はアヤカシを見たことがないし、奇妙な体験もしたことがない。だから超常現象的なモノゴトには懐疑的で、漫画や小説、映画などで楽しむエンターテインメントのようなものだと思っていた。

 でも世の中にはアヤカシを視ることができたり、接触したりする人も存在する。俺の友人はアヤカシと遭遇したり幽霊らしきモノを視たりする「霊感のある」人なんだ。

 友人に出会ったことで超常現象に対する考え方が変わった。俺がわからないだけで不思議な世界はあるかもしれないと興味をもち、知りたいという欲求がわいた。

 同じ日本エリアに住んでるし、日本人だから俺とそんなに変わらないはず。それなのになぜ違いがあるのか?
 霊感のある人はどんな景色が視えているのか?
 アヤカシが存在しているのなら、どんな姿をしているのか?

 友人の体験を聞くたびに好奇心が刺激され、あふれる疑問を解明したくてたまらない。

 俺の知らない世界を少しでも知りたくて、友人にアヤカシを撮ったことがあるか聞いたことがある。ダメもとで聞いたんだけど、驚いたことに友人は写真を持っていた!

 これまで友人から奇妙な体験談を聞いてきた。話が嘘ではないとわかっているけど突拍子のない体験談だと、ちょっぴり疑うこともあったんだ。だから明確な写真証拠があることに興奮した!

 友人は「アヤカシかどうかわかんないけど、変な写真はある」と言いながら探している。「わからない」と言ったことに少し不安をもった。

 変な写真といっても幽霊のように見えるとか、ナニカ曖昧なモノが写っているだけかもしれない。想像と違っていたら、がっかりするので過剰な期待をしないように気を引き締めた。

 気持ちを落ち着かせて待っていたら、友人がスマートフォンを見せてきた。そこにあった写真は――

 驚いて固まっている俺の横で、友人は画面に表示されている写真の説明をしていく。親切にも心霊写真ではないものを見せて違いまで解説してくれたが、インパクトが強すぎて見た瞬間は思考が追いつかなかった。


 さあ、もう気づいたよな?

 前は心霊写真ではない●●●●●●●●奇妙な写真を紹介したけど、今回はどうにも説明のしようがない変な写真の紹介をしていく。

 まず復習だ。心霊写真じゃないものってこんな写真だ。


Web小説『ホラーが書けない』紫桃ノート E「古墳」


 上の写真は古墳の中、つまり洞窟を撮ったものだ。薄暗いから自然とカメラのフラッシュがたかれたという状況だ。

 写真の右側に白い球オーブが飛んでるように見えるだろう?

 でもな、これは地面から舞ったほこりが写ったもので心霊写真ではない。人の目には見えない小さな埃がまるでオーブのように写ってしまうのはわりとあることだ。

 さあ、復習はおしまいだ。

 友人は写真を撮り慣れている。奇妙なものが写りこんでいても、まずは分析して原因を突き詰めることができるようなやつだ。写真の分類できる友人が「よくわからない奇妙な写真」と言って見せてきた写真を紹介するぜ。

 と、その前に――

 怖い写真がニガテな読者もいるよな?
 だからこの先は有料にして見たい人だけが見れるようにした。気になる人だけ見てくれ。

 この先に進む前に言っておく。

 俺はカメラが趣味だから写真の区別はできるほうだと思ってる。それでも写真はなにがなんだかわかんないモノだった。

 そして友人が撮った変な写真は思っていたよりあったから、その中から俺が見てびっくりしたものを3枚選んだ。

 俺にはとても奇妙な写真だったけど、見る人によって感想は変わってくるだろう。だからエンターテインメントを観るような感じで見てくれよな?


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【本編にはない『ホラーが書けない』のエピソードたち。画像ありも】  俺のノートには友人が体験した奇妙な話がある。話だけならなんとか怖さに耐…

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