【11/30 BTCチャート分析】相場で生き残るために必須の考え方。値動きの本質に迫る。
『COINTANK Daily Trade Tips』は前日のチャートからトレードのポイントを振り返るコンテンツです。前日のチャートからトレード手法のポイントをテクニカル分析に基づいて振り返りながら解説しています。
【使用したテクニカルチャート】
BTC/JPY(bitFlyerの価格) TradingView
【インディケーター】
■出来高プロファイル
固定期間出来高
■出来高
15分足でヘッドアンドショルダー形成か。投資家の激しい攻防が続く
11月29日のビットコイン相場は、47万円付近で買い圧力と売り圧力が拮抗する展開となりました。
図1を見てもわかる通り、何度も50万円を上抜けしようとトライしますが、相当の売り圧力がかかり何度も押し戻されてしまっています。
その結果、ヘッドアンドショルダーを形成したため、今後の下落相場に再び注意が必要となりました。
しかしながら、現在のビットコイン相場は、テクニカル定な要素よりもファンダメンタルの要素による影響が強いため、テクニカル的な指標を無視した相場になる可能性もあります。
また、そのようなときは大口投資家による大きなマネーによって急激に価格が変化することが多いのも特徴です。その理由は、現在の価格の頭上に積みあがったポジションにあります。
29日にヘッドアンドショルダーを形成した地点のすぐ頭上には大量のポジションが積みあがっています。現在、このポジションホルダーの決済売りなどが発生し、価格上昇を阻んでいることが考えられます。
また、このポジションを「後ろ盾」としてショートエントリーする投資家も存在します。そのためゆっくりと価格が上昇していく際には、時間があるため不安に思った投資家が売りはじめ、価格は下落します。
しかしながら急激に上がると、売り注文の判断をする時間を与えないため価格はすんなりと上昇していきます。そのため価格を上昇させたい機関投資家は、買い注文をまとめて入れることで、ポジション体積帯を一気に乗り越えようとするでしょう。
このため、価格が急上昇することが多いのです。
相場はなぜ値動きするのか。勝ちたければ○○戦で勝て。
相場は投資家同士の心理戦による影響を大きく受けます。テクニカル分析も元をたどれば、チャートの形をみて他の投資家がどのような心理になるかを予想するという分析方法です。
相場というのは同じ価格、同じチャートを見ているはずであるのに、「売りたい」と考える人と「買いたい」と考える人がいます。またこの割合の均衡が崩れた時に相場が動き、価格の上昇や下落が起きます。
つまり、今この瞬間自分が「買い」だと思っていても、「売り」だと思っている市場参加者がいることを考えましょう。そして自分と反対の取引をする人は自分に損失をもたらす存在です。損切りとは負けを認め彼らにお金を与えている状態なのです。
つまり自分と反対の取引をする人の心理がわかれば、リスクを最小限にすることができます。このように、チャートやオシレーターなどの表面的な情報に左右されず、このチャートを形作っている本質となる市場参加者の心理についてよく観察するようにしましょう。
値動きの本質とは、市場参加者の心理戦の結果を表したものです。表面的な数値やチャートに踊らされず、値動きを作り出している投資家を想像し相場に挑みましょう。
■Writer■
まっつん
14歳のころから株式投資を始めており、FXトレード歴は3年。トレードビギナー時代には3か月で全財産70万円を失う経験を経て、プロトレーダーのもとでトレードを学び始める。3年以上トレードをして得た実経験や、バカラやブラックジャックの仕組みを研究したことで得た知見、大量の書籍から得た有益な情報を掛け合わせることで独自のトレード方法を開発。仮想通貨には2016年(当時1BIT=4万円)から投資しており、当時はリップルに集中投資を行う。また、100本以上の仮想通貨にまつわる記事を作成していた経歴をもち、仮想通貨に対する知識も経験も豊富。現在は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップルを保有中。