オタク相手にスベったエマ・シーン
ゼータガンダムについてネタバレというか、先入観を刷り込む妄想あり注意。
エマは結構序盤からカミーユを好きだった感じがあるが、そこらへんに言及してるのを聞いたことがない。
カミーユは周りの年上の女に満遍なく軽い憧れを持ってるような態度で、エマはそれを「勘違い」したようにも感じる。
カミーユの方からすれば後出しで上手く使えるタイプの「勘違い」ね。
カミーユは純粋(折れてるが真っ直ぐ)で有能、かわいい後輩。
ファとの関係を見てると微笑ましいようで、いつの間にか「あれ、私あのコの事…え?」ってなりそうな感じもある。
「ファじゃなくて私を選んだ」となるとブーストかかるし。
で、
そもそもエマが持ってる「しっかり軍人(大人)らしくしなくちゃ」っていうノリと区別が難しいとこだが、カミーユに対してそれをやる時には特に「ただのお姉ちゃんキャラ」やら「ウザい先輩」になってしまう。
このへんカミーユ視点で自分に気がある女の暴走だと思って見てると、楠瀬誠志郎が「ほっとけないよ」を歌い出しそうなとこだが、カミーユはそこらをスルーしてるように見える。
気付いてないのか、例のどっちつかず満遍なくの方針そのままなのか、ニュータイプだから地雷性に気付いているのか。
どっちつかず満遍なくの、こちらを立てなければあちらも立たなくならない方針は、ちょっとモテる状態では誰もが無意識にやらざるを得ないわけだがこれを引っくり返して考えると、フォウの時のカミーユが分かるのかもしれない。
フォウはその他の人間関係とは独立してた。
「あ、今なら誰も見てない」
という事でカミーユは人間関係のトータルバランス抜きにフォウに向かう事が出来る。
「出張」が嫌いじゃない男は少なくない。
はたまた寅さんみたいなもん…でもないか。
話が逸れたようでこれが実は本筋に繋がっている。
カミーユが地球から帰ってきた時。
再会したエマはなんと言ったか。
「地球では楽しくやってたみたいね」(うろ覚え)
このセリフを言う時のエマの気持ちはどんなもんだろ?
「あんた浮気してないでしょうね」
と、言いたいけどそうは言えない状態。
「別にカミーユが誰とどうなろうが私には関係ないし、年頃なんだからそういう事もあるでしょう、一般論としてちゃんと分かってる。再会を二人で喜ぶシーンを想像しながら待ってなんかいなかったし、今なんとなく他の女の気配を感じてしまってとり乱したりしてないんだからね」
例えばこんな事を思いながら言ったセリフだとしたら違和感なくハマる。
何人かでいる時にではなく、一対一で再会するのもエマが狙ってそうしたように感じる。
どれもこれもそんな気がするレベルだけど、このシーンの前と後でなんかエマの態度が違うんだよな。
あとあれ、ヘンケン。
人間は本能的に「托卵」のような事をするとおれは思っている。
一ジャンルにすらなっている「人妻が好み」とはなんだろう?とか。
で、この場合。
女は、有能だが父親として不適な男の遺伝子を得て、その子を育てるのに適した他の男のところへいく…というやり方をする事がある(これだけで激しく一ネタだから今回は詳しく書かない)。
カミーユと実際には何もなかったろうけど、カミーユ→ヘンケンの流れにはこの匂いがするんだよなー。
まあ、というか、富野は恐らくニュータイプたちのようにモテたろうからそうした表現の引き出しも持っているし上手い。
オタクたちもその「匂い」に無意識に引かれているとは思うが、富野ガンダムがそうした側面から語られる事がまずないのは面白いなー、と。
そう、さっきYou Tubeのコメントで知ったけど、エマ(24)の声優は当時高校生だったそうな。
エマの背伸びキャラにぴったりすぎる。
富野め、わざとだな?w