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収集の手引き【第6章】~3・4項~「コイン投資と他の投資を徹底比較(2)FX・仮想通貨」

「コイン投資 VS FX投資(外国為替証拠金取引)」

 FXとは、ドルやユーロなどの外国通貨を交換・販売し、その差益で儲ける投資方法。例えば1アメリカドルを100円で買って、110円で売れば、その差額10円が利益となります。ところでFXで稼ぐためには、レバレッジをかける必要があり、実質の投資金額の何倍ものお金を動かすことになります。

<FX投資のメリット>
1.レバレッジが高い

 少額でもレバレッジをかけられることにより、高いリターンを得られる可能性があります。例えば、10万円を元手にしていても、最大25倍のレバレッジを利用すれば250万円分もの外国通貨へ交換できるというシステムです。しかし、当然のことながらリターンが高いということは、リスクも高いということです。レバレッジをかけすぎたあげく、自分の予算以上の損が発生する場合もあります。

<FX投資のデメリット>
1.レバレッジが高い

 これはメリットでもありデメリットでもあると言えます。個人的には、自分の予算の25倍ものレバレッジをかけての取り引きはかなり危険だと感じています。

2.24時間相場が動く

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 株式の取引が原則9時~15時までなのに比べて、FXの場合は24時間取り引きが可能となっています。いつでも取り引きができるのは、メリットともなり得るのですが、逆に保有している為替の値動きを四六時中、気にしていなければなりません。特に為替の値動きは、予想が難しく、時に大きく値が動くこともあり、なかなか気が抜けません。

3.暴落の恐れがある

 政治的な事件や戦争、テロ、天災といった突発的な出来。事の影響を受けて持っている通貨が暴落してしまう可能性がないとは言えません。その場合、ロスカットと言って自動的に決済が行われる仕組みがあります。その時、投資者にとって為替レートが不利な状況でも問答無用で決済されてしまいます。

<コイン投資との比較では?>
 安全性という面から、コイン投資に軍配が上がると思います。レバレッジに頼りすぎるFX投資は、まさにハイリスクハイリターン、もはやギャンブルに近いと言っていいと思います。しかも海外の為替が対象となっているので、世界レベルでのニュースにも神経を配らねばなりません。

 同じ通貨を材料としながらも、FXとアンティークコイン投資は対極的な存在です。長い目でみれば、じっくりと値上がりをしていくアンティークコインのほうが確実だと考えます。

「コイン投資 VS 仮想通貨」

 仮想通貨とは主にインターネットで取り引きされる通貨のこと。通常の通貨との大きな違いは、まず紙幣や貨幣のような現物ではなく、電子データのみの通貨であること。もう一つは、中央銀行を介さず、特定の国家の後ろ盾もないという点です。

 仮想通貨の代表格ビットコインを初め、現在1600もの種類があると言われています。仮想通貨をめぐる新しい動きや、ビットコインの価格の乱高下、そして、流出を防ぐための技術の確率など、仮想通貨には、まだまだ未知数な部分が多く、発展途上だと言えるのではないでしょうか。安心して多額の資産を預けるには、まだ安定感が足りないように思われます。

<仮想通貨のメリット>
1.新しい通貨であること

 これは正直に申し上げて、メリットにもデメリットにもなり得ます。仮想通貨は、まだ新しい投資であるため、これまでの動きを見てみると初期に投資を始め、人気が出たところで売った人は、大きな儲けを得たはずです。そういう意味で可能性に満ちた投資であると言えるのかもしれません。しかし、いっぽうで価格が定まりきっていない感があり、これから値上がりするのか、それとも値下がりするのか見定めるのは難しいでしょう。

2.新しい可能性がある

 仮想通貨には、国という概念がないので、ワールドワイドに広がった場合、ビジネスシーンを大きく変えていく可能性があります。例えば、日本から外国へ送金する場合は、通常なら手数料がかかりますが、仮想通貨なら手数料はほぼかからないと言われています。また、為替差額を気にする必要がなく、データのやりとりなので、送金も現金とは比較にならないくらい早く行えます。あまり投資には関係のないメリットではありますが、こうした可能性を人々が便利だと思えば、これからのスタンダードとなり、投資としての魅力も高くなる可能性もないとは言えません。

<仮想通貨のデメリット>
1.ハイリスクな部分が多い

 仮想通貨は、どこか特定の国の国家が発行している通貨ではないために、市場の値動きが暴走した場合でもそれを止める手立てがありません。例えば株ならあまりに値動きが激しい場合は、ストップ高やストップ安といった安全策が講じられますが、仮想通貨にはそういったシステムがありません。

2.安全性に疑問

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 仮想通貨はデータにすぎないために、万が一それが消えてしまっても、取り戻す手段がありません。また怖いのが、ハッキングです。2014年に起きたマウントゴックスにおける45億ドルものビットコインの消失事件は、未だ全容が解明されていませんし、2018年に、580億円という多額の仮想通貨NEMが流出した事件も、記憶に新しいところです。

<コイン投資との比較では?>
 新しいムーブメントには、期待感がありますし、いち早く取り組んで成功する人がいるのも事実です。ただし、世界に比べて日本国内では、まだまだ仮想通貨での支払いをできる店舗も多くありません。今後、普及していくかどうかは未知数です。実際、仮想通貨NEM流出事件後は、仮想通貨の価格も大きく下がっています。やはりセキュリティの問題は、大きいでしょう。いくらセキュリティが進化しても、ハッキング技術も追随してくるため、その攻防はいたちごっことなる可能性は否定できません。仮想通貨はまだまだ投資先としては、先行き不透明と言わざるを得ないでしょう。これに対してアンティークコインは、ヨーロッパなどにおいて、古くから投資対象としての歴史があります。しかも、値動きは極めて堅調で、希少性の高いコインについては、価格の暴落といった可能性はまずありません。世界中のネット空間から狙われている仮想通貨に比べると、金庫で守られている実物資産のほうが安全性が高いことは間違いありません。


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