Château de Vaux Le Vicomte
苦労してたどり着いたVaux Le Vicomte城
入り口は城壁沿いにあります。
チケットを持ってる人、
ネットなどで購入済みの人で進む道が
分かられているのでそれぞれ進みます。
同じようなところに着くのですが、
購入済の人の列は確認するスタッフがいて、
持ってない人は窓口でチケットを買えます。
チケット持ってる団体さんが手間取ったり、
チケット持ってないのに持ってる列に並んで
何故かそちらが優先されて
15分くらい待たされました。
は?わたしは?って顔して窓口の人見たら
目合って申し訳なさそうな顔をさせてしまった。
余談ですがここに限らず、スタバで抜かされたり
えっ、て思うことがあるんですよね。
だいたいフランス人じゃないんですけどね
店員さんもだめだよって言っても無視、
他国の観光客の方が順番を無視してくる。
あっけに取られて時間を無駄にしちゃうから
「みんな並んでるからあなたも並んで」
って英語とフランス語覚えた。
こうやって強くなって行くんだなぁ…。
アパルトマンの見学所要時間は、
入館してから約90分でした!
庭園の見学時間は入れていません!
もちろん人それぞれですが、
オーディオガイドに沿ってゆっくりじっくり見て
この時間かな〜という感じです。
ガイドを聞きながらすらすらっと進めば
もっと早く見終わるかもしれません。
Entréeから入ると、マップがあったり
カフェがあったりします。
すぐにお城が見たかったら左側に進んで
砂利の道に出て進むとお城の入り口に行けます。
こちらが城館です!
綺麗なシンメトリーで洗練された外観です。
もうめっちゃ好き。
門を潜って、正面玄関から入れます。
ここでオーディオガイドを借りられます。
料金はチケットに含まれています。
日本語もあります!
使い方の説明もフランス語と英語の
どちらでもしてくれるみたいなので
フランス語が分からなくても大丈夫です。
というか、そんな難しい機械でもないので
聞き取れなくても何となくで分かります。笑
Nicolas Fuquet
このヴォールヴィコント城を作ったのは
ニコラ・フーケという人です。
彼はルイ14世の時代の大蔵卿でした。
ルイ14世は太陽王、ヴェルサイユ宮殿を
作った王様として有名ですね。
フーケは元々裕福な家の出身で、
法律家としても手腕を振るっており
政治家としても政府の信用の厚い人物でした。
そして自信家で、野心家。
政府からの信用を高め、立派な地位を手にして、
このヴォールヴィコント城を作りました。
しかしこの彼の成功をルイ14世と
ライバルの財務総監コルベールは
良く思わなかったのです…。
結果、フーケは逮捕され、
終身刑となり牢の中で人生を終えます。
豪華で美しいヴォールヴィコント城は
その一因となってしまいました。
ルイ14世とコルベールによって企てられた陰謀、
フーケはそうとも知らずに、
自身が作り上げた傑作ヴォールヴィコント城で
ルイ14世に捧ぐ豪華なパーティを催します。
ルイ14世はパーティに参加しますが、
この数日前に既にフーケ失脚を決定しています。
モリエールの演劇が初演されるなど、王のために
良かれと思った豪華なおもてなしが仇となり…。
ルイ14世の嫉妬をも買ってしまったんですね…。
フーケは君主制に献身的だったそうです、
彼の気持ちを思うと、切ない…。
フーケを失脚させたルイ14世は
フーケが雇った庭師ル・ノートル、
建築家ル・ヴォー、画家シャルル・ブランを
そのままヴェルサイユに連れてきて
ヴェルサイユ宮殿を作りました。
全く同じ人たちを呼んでくるなんて、
そんなにヴォールヴィコントが
羨ましかったんですね。
フーケの財力と、フランス国王の嫉妬を
買う程の芸術への関心の高さが
このお城から見て取れます。
家具やタピスリーも複製のものでも立派で、
彼の輝かしい功績が残されています。
Vaux Le Vicomte 城館
内部は応接間や執務室などなど
いろんな部屋を通って見学できます。
各部屋に絵画、スタチュー、家具が置かれており
フーケの財力、すごすぎます。
立派なタピスリーが張り巡らされた寝室です。
本物のタピスリーは逮捕時に没収されているので
こちらは複製品です。
当時、タピスリーは富の象徴でした。
フーケは旅先のナントで逮捕されるのですが
その直前まで陰謀も知らず
ここで過ごした3週間は
さぞかし幸せだったでしょう…。
これはフーケの奥さまのお部屋だったかなぁ。
ちょっと記憶が怪しいですが、
壁紙や調度品が女性らしくて可愛い。
布で隠されているものが多いですが。
左の扉が召使のお部屋と繋がってたはず。
ドームを登って庭園を見る
アパルトマンの見学の途中で
真ん中のドームに登って庭園の全景を
見ることができます!(※追加で5€)
通路にいるおじさんにドームに登りたい旨を
伝えて現金で5€を渡し、先に進みます。
階段を登っていきます。
あんまり人もいないし薄暗いので
ちょっと不安になりますが、進んでいくと
ドームの内部に入れて木造の階段が現れます。
さらに登っていくと外に出られます!
ル・ノートルの作るフランス式庭園の全景を
肉眼で見られるとはなんと素晴らしい事か…!
わたしはこの左右対称のきっちりと区切られ、
幾何学模様を施された
フランス式庭園が大好きです。
お庭に出て見ても
この幾何学模様は見えないんですよね。
上から見る美しさは別格です。
等間隔に並べられたトピアリーや植木を
見ているととっても清々しい。
そして、このお城の敷地の広さがよくわかる。
前も左右もどれだけ続くのかって森。
ただ、高所恐怖症にはなかなかしんどい高さ。
写真を撮りたい、怖い、の葛藤です。
ドームは庭園を見るためのものなので
他に見学する部分はありません。
が、ドームに登る人が少ないからなのか
帰ろうとしたら受付のおじさんに呼び止められ
現在非公開のサロンを見せてもらえました。
綺麗に整備されているので公開されている時期も
あるんだと思います。
salon de théって言ってた気がする、たぶん。
完全にスタッフオンリーな裏手だったので
わたし以外、周りに人がいなかったから
見せてくれたのかな〜なんて、ラッキー。
1、2人ならチャンスあるかも…?
ここはル・ノートルの仕事部屋。
胸像や、庭の設計図が飾ってあります。
ヴォールヴィコント城以外にも
彼の作った庭園の資料もあります。
さてさて、アパルトマンの見学に戻ります。
ここがモリエールの演劇が行われた広間です。
モリエールの胸像が飾ってあります。
1枚目が舞台です、一段高くなっております。
ここもまたタピスリーが飾られています。
この4枚含め、タピスリーは物語調になっているものが多いです。
ここの話は忘れました…
女神が狩をしてなんとか…みたいな…。
オーディオガイドで説明してくれるので
ぜひ聞いてみてください。
豪華なシャンデリア、トロンプルイユの天井画。
一貴族の邸宅内にあるんですから、すごい。
楕円形のサロン。
城館の中心に位置していて、
ここを挟んで左右対象に部屋が作られています。
プロジェクションマッピングが行われています!
この天井も映されたもの。
5分毎くらいに上映しているので
素通りしない限りほぼ必ず見られると思います。
素敵すぎる図書室。
家にこんなに大きな図書室があったら
どんなに幸せか。
お城の図書室を見る度に美女と野獣を思い出して
あの部屋ごとプレゼントされたベルが
羨ましくなりますね〜。
人が多くてとりあえずで撮ったから
写真が曲がっておりますが…。
フーケは城内にちゃんとルイ14世用の寝室も
用意していたのです。
王さまが自身の城を訪ねてくれるなんて
なんたる名誉!ということで
多くの貴族は王さまが滞在する用の部屋を
用意していたそうです。
上品な緑色に金色の刺繍が入った壁紙とベッド。
そしてルイ14世の肖像画。
そして天井画もそれはそれは立派です、
きんきらきんで細部に施された女神と天使。
こんなに王のために尽くしてるのに…と
つくづく思ってしまいます。
こちらが食堂。壁がかわいい〜。
食堂やキッチンは食事に関わるデザインや
果物が描いてあったりする事が多くて
色合いとかも好き。
で、なんとここでオーディオガイドが
動かなくなったので説明は聞けず。
装飾について説明や
フーケ家がどんな風に過ごしてたのか、
説明があったなら聞きたかった。
どうやらお城内に食堂を作ったのは
フーケが最初だそう。
で、食堂と次の部屋(食事を準備する間?)で
城館内部の見学は終わりです。
オーディオガイドの返却口があります。
こんな近いなら変えて貰えば良かったんですけど
庭園を見る時間もなくなりそうだったので退出。
またまた長くなった気がするので
庭園は別記事に。
どこを見ても手の抜きどころがない、
フーケの審美眼で作り上げられたお城は
現在でも17世紀の傑作として残されています。
なんであんまり有名じゃないのか分からない。
行きづらさかな?