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自分の人生を振り返る⑯

(僕は、32の頃、両親の居る徳島を訪ねる。両親は僕をホタルが出るというエリアに連れて行ってくれた)

そこで見た蛍は、大阪という都会で育った僕からすると幻想的で、表現できないほどきれいで、僕は心を打たれた。

そして数日後、僕は、この自然の残る徳島で、両親の傍で残りの余生を過ごすことを決意する。(また両親に甘えた、と言われればそうなのかもしれません。ですが、離れて暮らすよりは、僕より先に死ぬ両親の傍に、僕は居たかった)

一旦、僕は大阪に帰り、荷物をまとめて、7月に徳島に住むようになる。

両親が、「何か仕事を探したほうがいい」と僕をハローワークへ連れて行ってくれた。(僕は都会育ちで、専ら電車を利用しており、車を持っていなかった)

そこで、自分にできそうなのを選んだのが、介護職。

しかも正規職員での採用だった。

僕は、ダメ人間だった今までの自分をなるべく出さないように仕事をがんばった。

介護の仕事に就いて、3年ほど経ったときだった。

仕事を辞めずに続けていた姿勢を評価してくれたのか、独身の僕にお見合い話が舞い込んできた。

僕も人並みに結婚してもよいのかと思い立ち、お見合いは結局3回ほどした。

3回目が、僕の母親の姉からの紹介で会った、いまの奥さんだった。

最後まで読んでくれて、ありがとう