トライアウト‼️
先日に男女のクラブチームのトライアウトを行いました。コロナ禍の影響で今年はオープンで行うトライアウトは1回のみでした。
女子はまだクラブチーム化が進んでいない状況もありトライアウト参加人数は少なかったものの、凄く魅力的な子供達が参加してくれました。
男子は37人の子供達が来てくれました。
最終的に今回のトライアウトから合格した子は3人で、うち2人はサテライトチーム生。
その2人とも6年生、中学1年生の時にトライアウトを受けて不合格だった子達です。
実際には1回のトライアウトだけでは子供達の実力を見極めるのは困難です。
評価は間違う事もある。
ただ現場ではその評価で合否を決めなければいけないので、受からない理由、受かった理由はしっかりと答えられるようにしています。
最終的には、チームに入って子供のプラスになるか、厳しい状況でも乗り越えていけそうかを見ます。ただ1回のトライアウトでは評価は難しいので、合格出来なかった子達にはアカデミーやサテライトチームを案内しています。
そうすれば普段の取り組み方や姿勢がみれるからです。
今年は現在確定している新たに入る7人のうち6人がサテライトチームからトップチームに上がりました。
彼らをトップに上げれた背景は普段の取り組みや、彼らのバスケに対する、チーム対する想いを理解していたからです。
これから中体連が終わった段階でクラブチームに移籍する子達が今年は例年より活発になるんじゃないかと思っています。
うちのクラブチームにも入りたいと言ってくれる子が出てくるかもしれません。
ただ今年の3年生は1年生の時から覚悟を持ってクラブ1本で来た子達です。
例え才能がある素晴らしい子がうちに入りたいと言ったとしても、僕やコーチ陣だけでは決めれません。
今所属している子達の意向も尊重したいと思っています。
クラブチームでは、何より1番大切な事は、"勝つ事"や"勝てるチーム作り"ではありません。
アンダーカテゴリーはプロではないので、彼らの世代で勝つ事に拘る必要はないと思っています。
プロを経験したからこれはハッキリ言えます。
この世代で勝ちに拘る必要は全く必要ないです。
ミニバス、U-15は特にそうです。
全く必要ないです。
ただ正しい方向に行けた時は、良い選手に子供達が育てば必然とチームは強くなるでしょうし、そうでなければチームは強くはないでしょう。
この"正しい方向"を伝える、よりは自分で答えを出せるように、僕らはヒントを与え続けたいと思っています。
間違っても子供達は大人の道具じゃありません。
彼らの気持ちが1番大切で、彼らの将来を決めるのは指導者じゃなく本人です。
僕は子供達には自分の力で判断して、決断をしてほしいので、彼らの背中を押す事もたまにありますが、基本的には野放しに近い感覚です。
その中で彼らがどう考えて取り組んだり、1つ1つの行動がどの位本気なのかを見極めています。
おかしな事を見過ごす大人を見てきた子供達は、子供達も見過ごす大人になるんじゃないかと僕は心配です。
"違和感"を感じるのは"正しい"と思います。
身体の"違和感"も心の"違和感"も空気感の"違和感"も僕の中では生きていく上で本当に大切な要素の1つです。
バスケを通じて、僕自身も子供達もWATCH&Cでバスケをする場所が"自分と向き合う場所"や"気付きのアンテナ"を伸ばす場所になれば良いと思っています。
今回沢山の子供達に不合格を出さなければ行けなかった事は心苦しいですが、不合格の意味は子供達の実力を全て否定しているわけではなく、今は足らない事があるけど、本人が良ければアカデミーやサテライトチームを紹介しています。
納得されてない子供達もいるかもしれませんが、トライアウトはそういうものだし、
僕らは"評価"と"育成"のすみ分けをしっかりしたいと思っているので、
僕らにも子供達を"育成"するチャンスを欲しいと思っています。
全員を満足させる様な事が出来たら最高ですが、努力はしていますが、まだ僕の実力では難しいのが現状です。
特にU15世代、U18世代はこの年代でピークではなく、発展途上の年代です。
良いも悪いも次に繋げて欲しいと思います!
今に見てろよ!ですね!