VCT Stage 3 Masters Berlin の感想「Crazy Raccoon」
VCT Stage 3 Masters Berlin に出場したCrazy Raccoonについて感想を書きます。
Crazy Raccoonは今大会ではロシアのGambit Esportsと2試合(2試合とも0-2で敗北), ブラジルのHavan Libertyに2-0で勝利しました。
初戦のGambit戦では2マップとも1ラウンドしか取れず、また日本の予選とは全く異なったエージェント構成から批判が相次ぎました(Fisker ジェット→スカイ、マンチキン レイズ→ジェット 等)。試合終了後のFisker選手の「エージェント構成の変更については自分もよく分かっていない」という発言からもコーチへの批判が高まりました。後にFisker選手が自ら言葉足らずで真意を伝えられなかったとTwitterで謝罪を行いました。
しかし2試合目のブラジルHL戦ではなんと2マップ先取で勝利する前評判を覆す結果となりました。HL戦ではbazzi選手の代わりにmedusa選手が出場し大活躍を見せました。medusa選手の試合後インタビューでも語られていた様に、1試合目ではコミュニケーションの問題が生じていたのかと思いました。IGLのマンチキン選手は日本語でのコミュニケーションが困難な為、的確な指示が出来ずに本来の力が出せなかったと思われます。付き合いの長いmedusaが居らず、bazzi, ade, fiskerと新規メンバー三名を組み込んだ為にこの様な問題が生じたと思います。
3試合目はGambitとのリベンジマッチとなりました。1試合目の惨敗からかなり酷い結果になると思いましたが、かなり健闘したと思いました。特に2マップ目のアイスボックスはオーバータイムで14-12とかなり惜しい所まで追い詰めました。この結果から一気にCRへの批判が減ったと思います。ただFiskerがジェットに戻るなどエージェント構成の変更があり、本当に選手の適正から構成を考えているのか疑問に思ってしまいました。
総括としては予想以上の活躍を見せたと思います。ZETAが敗北しChampionsに出場が決まってから「1マップも取れていないチームが日本代表かよ」と個人的に思いましたが、HLに2マップ先取し勝利した為、その不満も解消されました。正直なところメンバーの大半を新規に入れ替え、予選ではBBIに1マップ取られるなど弱い印象がありました。しかし短期間で世界の強豪相手にこれだけ戦えたとなると驚きです。ade, bazzi, fiskerやmintyはScarz, Lagなどあまり上位に居ないチームのメンバーだという印象があり、戦力は下がると思いましたがチーム全体としてはアイスランド以上の実力が有ったと感じました。