一人ディズニー滞在記
ある夏の日のこと。
仕事のことで悩み、くさくさした気持ちを抱えた日々が続いており、早急にリフレッシュをする必要があった。
映画や舞台を観てもこの気持ちはたぶん晴れない。お買い物も違う。
もっと何か、今までやったことがなくて、気分転換になるような素敵なことはないか……
…
……
一人ディズニー、やってみっか???
???
ちょうどその頃、Podcast番組『OVER THE SUN』で、
堀井美香さんが一人ディズニーに行った話をしていて、それが大層面白そうでいつか私もやってみた〜いと思っていたところだったのだ。
早速平日有休とチケットを取り、いざ夢と魔法の王国へ!(ランドに行くこと自体7年ぶり!)
そんなわけで一人ディズニー記録です。個人の気持ちの書き留め(クソ長い)なので、お役立ち情報とかはないです。
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インパ日は台風が九州に上陸している影響で、天気予報は終日雨。
そのせいかパーク内はかなり空いていた。
湿気はすごいが気温はそこまで高くなく、8月のディズニーとしてはかなり過ごしやすい日だったと思う。
まず向かったのはフロンティア・ウッドクラフト。
下調べした際に目にしたスイスイサマーのチップとデールのイラストがとても好みだったので、ここで販売している名入れチャームを絶対に手に入れようと思っていたのです。
その後パークのアプリを開くと、現在地から近いドナデジのグリーティングが5分待ちの表示。
…いい大人が一人でグリーティングって、やってもいいのか?でも熱心なディズニーファンって一人でグリーティング並んでるし、おかしいことじゃないよね…?
ていうか一人でここまで来て今更恥とかなくない!?(それはそう)
ってな葛藤を経てドナデジと2ショットを撮ってきました。並び時間はほぼゼロ。
対面した際、緊張しすぎて「ワァ…カワイ…カワイイネ…」と言語を失った悲しきモンスター状態の私にも、キャラクターやキャストさんが慣れた様子で対応してくれたので楽しく過ごせました。
デイジー様がポーズ指導してくれたり、タンクトップで腕むき出しの私を見て「寒くない?」のジェスチャーをしてくれて胸キュン。デイジー様特有のあの『いい女』感、グリーティングでしか味わえないと思っている。
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一人ディズニーを計画する際、カップルとか家族連れとか、写真撮りたくて困ってる人を見かけたら積極的に声をかけようと決めていた。自由気ままな一人客ならではの行動でハピネス生み出したろという目論み。
シンデレラ城前で2ショットを撮りたがってる外国人カップルを見つけたので、早速写真のお手伝いを申し出たらとても喜んでもらえてハピネス。
お礼にあなたも撮ってあげると言われたので好意に甘えた。私のカメラ写りが悪すぎて納得いくショットが撮れなかったのか、スマホ見たら15枚くらい撮影してくれててワロてしまった。
いい人たちだったな。ハピネス、ここに在り。(Happiness Is Here)
空いてるお陰で、ショーは当選しまくりだし、パレードも最前列で見れるしで最高。午後は雨もほぼ止んで過ごしやすかった。
基本的にとても楽しかったのだけど、少し苦い気持ちを味わったりもした。
待ち時間5分ですよ〜と声をかけられ、ピノキオのアトラクションに初めて乗ってみたものの、真っ暗闇を一人ぼっちのライドで進むのがめちゃくちゃ心細くてテンションガタ落ちしてしまったのだった。
びっくりポイント通過時も一人だとリアクションしづらく(お、おう…くらいしか言えない)
、急に孤独を突きつけられた気持ちになった。あのアトラクション、妙に怖くないですか。
出口で明るく迎えてくれるキャストさんに、どういう顔をしたら良いかわからず、曖昧に微笑むことしかできない自分にも凹んだ。これだからノリの悪い陰キャはよ…。
アトラクションでいうと、美女と野獣の最後のダンスホールの場面、結構長い時間対面のお客さんと目が合って気まずくないですか?私だけか…?
逆に、良かった体験はやっぱりショー系のもの。
クラブマウスビートで、ミステリアスマスカレードと爽涼鼓舞の曲が使用されててびっくりした。どっちもリアルでは見たことがなかったけど、でも大好きで、YouTubeで何度も何度も見てたショーだったから大感激しちまったよ。
夏のイベントショー、ベイマックスのミッションクールダウンも楽しかった。ついリズムに乗ってしまうノリノリな曲が好きすぎて今でも口ずさんでしまう。ディズニーのショーパレ曲ってなんでこんなに名曲揃いなんだろ。
キャストさんが「このあたりは想像してる100倍は濡れます」と言ってたけど、ほんとにその通りでワロタ。
日暮れ近くになりフラフラと歩いていると、スプラッシュマウンテン〜夏のスペシャルバージョン・びしょ濡れMAX実施中〜が20分待ちとのこと。ランドを象徴する(と思ってる)アトラクションだし行くか!とスタンバイ列に並んだ。
しかし周囲は人数多めグループばかりでシングルライダーを見かけず、ここにきて急に恥ずかしさがこみ上げてきてしまう。今更すぎるやろ。
そのまま家族連れグループと同じライドになってしまって、更に先頭の席になってしまい気まずさ倍増。これ写真も残るのに…。
よくよく考えたら私って絶叫マシンそこまで好きじゃないのに、なんで並んじゃったんだろう…落ちるの怖いんですけど…やっぱりやめておけばよかった…(クソネガMAX)
などと後悔しながらどんぶらことアトラクション内を運ばれ、いざスプラッシュ。
落ちたあと、
ザッパーーーーーーーーーーーーーンと想定外の量の水が頭上から降ってきて、妙齢の女としてあってはならない姿になってしまった。髪とか完全に風呂上がり状態。びしょ濡れMAXの名は伊達じゃない。
あまりの自分のずぶ濡れっぷりに呆然としてしまい、思わずハハ…と笑い声が出てしまった。その瞬間、何か、ここ数ヶ月張り詰めていたものが緩んだというか、いい年した大人だって、たまにはこんなみっともない姿になっていいんだよなと、なんだか憑き物が落ちたような気持ちになった。
落下直前まであんなに乗ったことを後悔していたのに、結局このスプラッシュマウンテンびしょ濡れ体験が今回の一人ディズニーで一番印象的な出来事となったのでした。
アトラクションから出ると、ちょうど日が落ちており、パーク内はすっかり夜のムード。
暗いお陰でびしょびしょ姿でも気ままにパーク散策を続行出来た。
夜のディズニーって照明が本当に限られていてかなり暗いんだけど、あの暗さが私は大好きです。魔法の国感マシマシで。
その後、楽しみにしてたエレクトリカルパレードが中止になってしまい、じゃあせめて最後に…とミニーのグリーティングへ向かった。
この時も髪はまだ乾かず毛先は謎方向に跳ねまくっていたけど、ミニー様はとってもキュートだし(夏衣装のワンピースがこれまたかわいいの)写真に写る自分の顔はそれはそれは満足そうだった。
◆総括◆
ディズニー、誰かと行ったほうがそりゃ楽しい。でも、一人でも十分すぎるほど楽しい!ってな感じでした。
アトラクション系でたまに孤独を感じることはあるけど(しかしそれすらも今は思い出)、ご飯食べたりショー見たりする分には普通の一人旅と一緒の感覚だった。パーク側も一人客に慣れてるし。
今度はシーにも行ってみたい。
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◆この日の行程まとめ
10時頃インパ
・フロンティアウッドクラフトでチャーム作り
・ドナデジグリ
・ガストンの店でハンターズパイとベリーチアーズ
・キノピオの冒険旅行
・フィルハーマジック
・クラブマウスビート
・美女と野獣“魔法のものがたり”
・スターツアーズ
・リフレッシュメントコーナーで休憩
・ベイマックスのミッションクールダウン
・マジカルミュージックワールド
・カフェオーリンズでコーヒー飲みながらジャンボリミッキーを眺める
・ハーモニーインカラー立ち見最前で見る
・スプラッシュマウンテン
・キャプテンフックスギャレーでベイクドチーズポテトを食べる(ナガノ先生リスペクト)
・ミニーグリ
・お土産買って20時頃退園!
改めて見返すと満喫しすぎてて笑う。最初は4時間くらいで帰るつもりだったのに…。
あんなに空いてるディズニーを体験できることはそうそうないだろうから、思い切って行ってみて本当によかった。楽しかったな〜。
〈完〉