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2024.11.2 デート

水曜日のお昼、彼から電話があって、「デートの日、スキヤキどう?」って聞かれました。
うん、いいよ〜って答えて、割とすぐ電話終了したのですが、10分くらいしたらまたかかってきて。
「なぁに〜?」って聞いたら、「〇〇さん、椎茸食べれる?」と言われました。出た、椎茸。
「私食べるから大丈夫だよ」と伝えると、「ほんと?ありがとう!」と嬉しそう。
電話を切って、そうしたらまたまた5分後にかかってきました。
「どうしたの?」
「あのさ、しゃぶしゃぶはどうかな?」
「うん、いいけど⋯椎茸怖いの?」
「うん」
椎茸なんにもしないのにな、と思いつつ、まあ嫌いなものは仕方ないから、しゃぶしゃぶに路線変更となりました。

木曜日、またお昼に彼から電話がかかってきました。
「〇〇さん、馬肉、どう?」
え〜、困った。
「私、食べたことない。っていうか、お馬さんは食べちゃいけない気がする」
「そんなことないよ、美味しいよ」
「イノシシは食べたことあるよ。あと、ワニとカンガルーも食べたことあるけど、お馬さんは可哀想」
「大丈夫だ、ワニとカンガルー食べたんならお馬さんも楽勝だ。逆にオレはワニもカンガルーも食べたくないよ」
「火通ってれば食べられるかもしれないけど⋯」
「がんばれそう?」
「うん、がんばってみる」

なんか、しゃぶしゃぶのお店、近いところで探してみたそうなのですが、どこも夕方からの開店で、馬肉に行き着いたみたいです。

どうしよう、私食べれるかな。
あんまりご飯でチャレンジしたくないんだけど、彼を信じて、委ねてみようかな。
でもドキドキする⋯。
彼から、お店の情報が送られて来ました。
綺麗な、品の良い感じのお店。

私ね、むかし週末の競馬をテレビで観てた時期があって、お馬さんってなんて美しいんだろう、って思っていて、どこか尊敬にも似た感情を抱いていて、だから、食べるっていう方向に思考が向かなかったんですよね。
食べる文化があるのも知ってたし、好んで食べるひとがいることも知ってたけど、私はそこを避けて生きてきたのです。

食べるからには、感謝して美味しく頂こう、と思ってはいるのですが、まだちょっと躊躇う⋯。

2日です。
お天気は前日からも、朝見ても雨になっていたのですが、ほとんど降っていません。
彼との待ち合わせもスムーズにいって、2人で仲良く手を繋いで東京ドームシティまで歩きました。途中までは私のウォーキングコースなので知ってる道だったのですが、後はグーグルマップのお世話になって進んで行きました。

怪獣8号展、すごく良かったです。
スマホでの撮影は許可されていたので、主に保科副隊長を激写。彼がわざと身体を入れたり手を伸ばして妨害するのを無言で引っぱたき、退かせて、たくさんの保科副隊長をカメラに収めました。
8号もかっこよかったです!

身体から光が放たれていて、すごい素敵!

グッズ販売コーナーで、私そんなにグッズは要らないんだ〜って話しながら見ていて、Tシャツ発見。でも6,600円。うわ〜けっこうするな〜。
彼、「買ってあげるよ。チケット取ってもらったし」
「え、いいの??」
彼、にこにこして頷いてくれます。
アクリルの保科副隊長のボード、かっこいい。
ずっと見てたら、「それも買いな」と彼。
え、だって5,500円もするよ?!
「ほんと?」
「うん」
さらに、クリアファイルも追加OKで、お会計なんと12,550円。彼、さらっとお支払いをしてくれて、袋に入れて、「はい」って笑って渡してくれました。
なんでこんなに買ってくれるんだろう、もう後光が射して見える。
「ありがとうございます」とお礼を言って、その後、マザー牧場で保科副隊長のパフェが販売されているので(保科の「死ぬ気でついて来い」モンブランパフェ)それをひとつ頼んで二人で食べることにして(馬肉食べる前だから半分こすることにしました)、二人で美味しいね〜って言いながら頂きました。

三田線の駅がすぐそこだったので、そこから馬肉のお店に向かいました。

開店まで10分くらい待って、案内されて店内へ。
明治の創業で、なんかとっても落ち着く佇まい。
馬肉はロースとヒレをお鍋でいただいて(半生で食べれる)、馬刺しもいただきました。
お肉は全然臭みもないし、クセもないし、柔らかくて美味しかったです。
私が無事に食べられたことが嬉しかったみたいで、彼も「良かった」と喜んでくれました。

お店を出て、少し近隣をふらふらと歩きながら、彼が、ぽつりと言いました。
「ねぇ、あの〇〇さんが好きなハイキューのひとと、保科副隊長が立っててさ、真ん中からオレがヒョイって現れたら、誰選ぶの?」
「え、とりあえず、ヒョイって出てこられたら、ひょっこりはんだな、って思う」
その瞬間、頭の上に、ゲンコツが。
「そこは、オレだろ!」
「違うよ、彼さんとアニメのキャラは住んでるところが違うんだよ、比べられないんだよ」
「オレ!」
「わかりました、ごめんなさい」
やっぱり彼は、アニメのキャラにも負けたくないらしい。


家に帰ってきて、さっき買ってもらった保科副隊長のボードをどこに飾ったらいいか、彼に相談しました。
「ベッドサイドに置いて、おはようとおやすみを言うのが良いかな?それとも玄関に置いて、行ってきますとただいまが良いかな?」
「玄関」
「なんで?」
「玄関!」
なんかすごく強い意思を感じる。
保科副隊長のボードはこんなです。↓↓↓

かっこいいわぁ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝

汚れたりキズついたりするのがイヤなので、ビニールからは出さずに飾ろうと思っています。

それから2人で「チ。」と「来世は他人がいい」を観て、のんびり。

彼が帰る時間には雨が強くなっていて、風も出てきて、2人で駅まで歩きながら、『進撃の巨人』の映画観たいねって話して、ひとつの傘で身を寄せ合いながら駅まで行きました。
「またね」って手を握って、バイバイ。
お家に帰ってから、彼にお礼のLINEを送りました。
彼からもお礼のLINEが来て、グッズ喜んでくれて嬉しかったです、と書かれていました。
神か。尊い。


今度のデートは、羊さんを食べてみよう、ということになっています。
楽しみです。

さて、これから保科副隊長、飾るんで、気合い入れます。では。


読んでくださって、ありがとうございました。
また明日。
おやすみなさい。


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