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セルフライナーノーツ / 【初音ミク】狼少女と十進法
【初音ミク】狼少女と十進法
いわはや、長かったですね。
前作の「幼き魔法の羽のこと」の投稿から10ヶ月近く、制作を開始してからは1年の時間が経ちました。ネガティブな話をしたいのではなく、それでも進めようとすれば進んでくものだなぁ。という当たり前のことを妙な説得力を噛み締めながら純粋に思います。
【歌詞】
さてさて。
十進法とは時に悩ましき価値
多分、創作者ってみんな通るんじゃないかと思います。そういう価値観。そしてその葛藤。
思うにそこに正解があるのかな。って。
何が言いたいのかというと、正解が各々の中に存在していることが、日常茶飯事のアート文化の中です。
「数字」ってところが価値になるのかすらも人それぞれなのは当たり前。
でも、その柵から抜けられないのは?
人のせいにもできるかもしれませんが。その前に私自身が結局、縛られている。
だとしたら、その数字概念を抜けた人が一番の自由なクリエイターなのかもしれない。
そう思った歌詞です。要は僕は自由人になりたいんですねきっと。誰も介入しない場所で音楽を作って、それを大衆広場に放り投げたいだけなのです。私は。
と言ってしまうと、私自身がニッチなところにいるかのような感じですが。勘違いしないでほしいのは、私の作るものが絶対的マイノリティだとはこれっぽっちも思っておりません。
単純に私自身の欲求に従って曲を書いて無責任に放置してみたいんです。そしてその反応を広場の外の隠れ家の2階から楽しみたいのです。笑
ええと、そういえば。
工作とか話題になった直後ですが、一年以上前からあった曲なのでそこに対する意識は全くありません。
別に数字に固執したけりゃすればいいし、興味ないならないでいいと思いますし、そこに対して芸術とエンタメの分離は不可能だなんて主観的な意見を大衆全ての答えのように言うことほど野暮なこともないよなとも思います。
【音】
毎度のことながら少しマニアックな音色についての話をします。(ワクワク)
シンセリフは僕の好きだった(解散してしまった)アマチュアバンドの影響だったりします。
コード感としてはサビでマイナーから始まるクリシェ、半音ルート進行で不穏感を持ってきながら、結局耐えきれずメジャーに大きく開いた感じです。ミニマルに徹したかったのですが、私の心がそれを許してくれませんでした。あはは。
ギターはカッティング主体。特に工夫や経緯もなく感覚的です。あとⅢm7♭13はかなり好きです。
あとはベースライン。気に入っています。
ドラムがディスコビート調でAメロを展開していくのは初期アクモンの聴きすぎかもしれませんね。よく考えたら、右手はほぼ常にハイハットを8分で刻んでいるので叩くとしたら大変だなって…。笑
あとは発振で遊び散らかした感じです。アイバニーズのアナログディレイで実際にアンプを発振させたのをマイク録り(イントロ中間ブレイクの左側)したり、DAWの中でシンセを発振させたり(間奏最後の左側の音)。これは楽しかったです。
といった具合です。クセのある曲なので、耳に馴染むかわかりませんが。僕は気に入っています。聴いて頂けた方はありがとうございました。
次作の前に音源を出します。
その中から一曲、またあげると思います。
あと、某イベントやコンテストに関してお知らせがありそうです。
お楽しみに。