NetSuite Sandbox(サンドボックス)とは
コグラフ株式会社NetSuite事業部です。
今回はNetSuiteのSandboxについてご紹介します。
NetSuite Sandboxの概要
NetSuiteのSandboxとは本番環境の設定やデータ、カスタマイズ機能などを正確にコピーしたテスト環境です。その名のとおり日本語では「砂場」を意味し、本番環境に影響を与えることなくアイディアをテストしデータを確認することができます。
NetSuite Sandboxのメリット
Sandboxのメリットは前述したアイディアのテストだけではありません。
主なメリットは下記になりますが、活用方法はこれに留まらず会社により様々な用途で使用されます。
・本番リリース前にカスタマイズをテストできる
・既存のカスタマイズに関するトラブルシューティング
・従業員のトレーニング
・サードパーティのバンドルのテスト(以前の記事:バンドルとは)
・財務諸表やレポートに影響を与えるトランザクションのテスト
NetSuite Sandboxの種類
・標準Sandbox
~本番環境と同様に設定やデータ、カスタマイズ機能が含まれています。
・Premium Sandbox
~大量のデータを使用し、高いパフォーマンスを必要とするテストなどを実行する場合には、拡張されたSandboxサービスとしてPremium Sandboxが提供されています。本番環境のデータや機能などがほぼすべてコピーされています。
・開発Sandboxアカウント
~開発Sandboxアカウントは開発に特化しており、トランザクションデータは一切含まれていません。必要に応じてデータを取り込むことが可能です。SuiteApp開発者や開発コンサルタントへの外注をする場合によく使用されます。
NetSuite Sandboxの更新とバックアップ
各Sandboxアカウントは、必要に応じて本番環境から更新できます。Sandboxが更新されると設定やデータ、カスタマイズが本番環境からコピーされます。更新リクエストを行ったSandboxがアクティブ化できるようになるとメールによる通知を受けます。アクティブ化をすると、古いデータは全て削除され新たなデータに置き換えられます。
Sandboxの更新は出来るだけ定期的に実施することをおすすめします。本番環境と設定の相違が多くなってしまうと本番リリースの失敗リスクが高くなってしまいます。
また、Sandboxを更新する場合には開発中のデータが失われてしまわないようバックアップをとっておくことが推奨されます。
NetSuite Sandboxまとめ
会社それぞれのビジネスプロセスに合わせNetSuiteをカスタマイズすることは業務効率化を実現する上で必要不可欠です。しかし、安易にカスタマイズを加えてしまうとデータに大きな影響を与えてしまいます。Sandboxを活用してカスタマイズを検証し、安全に本番環境にリリースしましょう。
コグラフ株式会社では、Oracle社のソリューションプロバイダー/アライアンスパートナーとして、NetSuiteの導入コンサルティングから運用支援、アドオン開発を行っています。
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