見出し画像

NetSuiteのカスタマイズ・開発に必要な情報系の知識(2)

こんにちは!
コグラフ株式会社NetSuite事業部の しぶや と申します!
前回の(1)に引き続き、NetSuiteのカスタマイズ・開発をするのに必要な情報系の知識についてつらつらと書いていこうと思います。
今回は時にデータ連携の部分についてHTTP通信やAPI、SFTPなどに注目していきます。

1.データ連携の種類

NetSuiteには様々なデータ連携の種類が存在します。
ネイティブ統合からファイルインポートとファイルエクスポート、SuiteTalk、SOAP、RESTfulが標準として用意されており、さらにサードパーティーの統合ツールも存在しています。

NetSuite導入時のデータ連携についての要件定義を想定してみましょう。

この時、データ連携の頻度や数などによっては、ファイルインポートやファイルエクスポートで行うのがよい時もあるでしょう。
ただ、人が作業する以上、ヒューマンエラーが発生する可能性はゼロとはいきません。
そこで、データ連携をシステム間で自動化するとなると、RESTfulな統合をシステム間で行う必要が出てきます。

2.HTTPSプロトコル

システム間でデータのやり取りをする際には、データ通信をどのように行うのかの知識が必要になります。
「通信プロトコル」として知られているもので、HTTPSやSFTPがNetSuiteで選択されることが多いです。

SFTP:FTP over SSH

このプロトコルは、ファイル転送を行うためのものです。
イメージは、システム間でファイルをやり取りすためのサーバーとフォルダの取り決めを行い、各々がその場所にアクセスしファイルのやり取りを行う感じです。

HTTPS:Hypertext Transfer Protocol Secure

このプロトコルは、WebサーバとWebブラウザ間でデータ転送を行うためのものです。
イメージとしては、Webサーバに対して直接データを登録したり、更新したり、削除したりする感じです。

RESTfulなNetSuite

これらデータ転送の通信プロトコルについて理解できれば、あとはNetSuiteでどのような設定をすればよいか、またはScriptを作成すればよいのかです。

NetSuiteでは、RESTfulなAPIを作成することができます。
ファイルやデータの送受信では、SuiteScriptを使って自由なカスタマイズが可能になります。
たとえば、ファイルやデータの受信を行う際には、Restletスクリプトを作成することになります。送信の際には、必ずしもRestletスクリプトである必要はなく、SuiteScriptのN/sftpやN/httpsモジュールが動作する場所であれば送信ロジックを組むことができます。

3.API

上記のRESTの部分で言及しましたが、データ連携機能の開発の際には、APIについての一般的な知識を知っている必要があります。

「API」で検索すると、「システム間で、OSやソフトウェア、機能の共有をすること」と出てきます。

簡単にいうと、システムをつなぐ際のルールのことです。
たとえば、「システムAからシステムBにデータを送信する際に、システムBがURLを発行して、そこにシステムAがアクセスすることとする」みたいなものがAPIです。

実際には、強固な認証・署名やIP制限などを付けて、ほかのひとにデータを見れられないようにセキュリティを強固にする必要があります。

まとめ

これらの知識は最低限ですが、要点はつかめていると思います。
これらについて理解があれば、NetSuiteのカスタマイズ、特にデータ連携の開発はできると思います。

今、コグラフ株式会社NetSuite事業部では、一緒に働く仲間を募集しておりますので、この記事を読んで少しでも、この事業部の仕事に少しでも興味があったら、カジュアルにお話しましょう!
応募するか否かはお話を聞いてからでも大丈夫です!