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【SuiteScript】Scriptタイプとその役割

こんにちは!コグラフ株式会社のNetSuite事業部です。
引き続き、NetSuiteの開発言語である「SuiteScript」について紹介します。
今回は、SuiteScriptの「Scriptタイプ」について説明していきたいと思います。
SuiteScriptは常に以下に挙げるScriptタイプのいずれかに分類されます。そのScriptタイプとその役割についてみていきましょう。

「こんな人に読んでほしい!」

話が少し専門的・技術的になるので下記の人を想定して説明していきます。

・業務系アプリの開発・支援に興味がある人
・ERP導入を検討している社内システム担当の人
・プログラミング学習中の人

Suite Scriptについては他にもたくさん記事をご用意しています!
開発やNetSuiteの活用に興味がある方は、是非ご覧ください。


Scriptタイプとその役割

1.User Event Script

User Event Scriptは、レコードの追加、変更、削除などのイベントが発生したときに自動実行されるスクリプトです。たとえば、顧客が注文を追加するときに、顧客の残高を更新するUser Event Scriptを作成することができます。

2.Client Script

Client Scriptは、ブラウザ上で実行されるスクリプトです。フォームのカスタマイズやフィールドのバリデーションを追加することができます。例えば、顧客が注文を作成するときに、数量が10以上の場合に警告メッセージを表示するClient Scriptを作成することができます。

3.Suitelet Script

Suitelet Scriptは、NetSuite上でカスタムWebページを作成するために使用されます。ユーザーにカスタムフォームを提供したり、NetSuiteのデータを外部のアプリケーションと統合したりすることができます。

4.Portlet Script

Portlet Scriptは、ダッシュボードに表示されるウィジェットを作成するために使用されます。ウィジェットは、グラフや表などの情報を表示することができます。

5.Scheduled Script

Scheduled Scriptは、定期的に実行されるバッチプロセスを作成するために使用されます。たとえば、毎週金曜日にデータをエクスポートするScheduled Scriptを作成することができます。

6.Map/Reduce Script

Map/Reduce Scriptは、大量のデータを処理するために使用されます。Map/Reduce Scriptは、複数のスレッドを使用して並列処理を行うことができ、処理速度を向上させることができます。

7.RESTlet Script

RESTlet Scriptは、NetSuiteのWebサービスを使用して外部のアプリケーションと統合するるスクリプトです。RESTletは、RESTful APIを介してデータを受信し、NetSuite内で処理することができます。

Scriptタイプを選択する

それぞれのScriptタイプを選択するには、Scriptを使用する目的を考える必要があります。
たとえば、User Event Scriptは、レコードのイベントに対してリアルタイムで反応する必要がある場合使用します。また、Scheduled Scriptは、定期的に実行されるバッチプロセスを実装する際に使用します。

このように、Scriptタイプを選択する際には、アプリケーションやプロセスの要件を考慮する必要があります。

また、Scriptタイプによっては、NetSuite内での実行制限があるため、処理するデータ量や処理時間にも注意する必要があります。以上が、SuiteScriptのScriptタイプとその役割についての説明です。適切なScriptタイプを選択し、NetSuiteのアプリケーションやプロセスを効率的にカスタマイズすることが重要です。