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New York 滞在5泊6日 2023/3/15-3/20

海外出張中のプロデューサー関です。さて前回に続いてお次はNYでの出来事を振り返ってみようと思います。

この滞在中に実際に訪れた劇場は、Anthology Film Archives、Spectacle、Nitehawk Cinema、Williamsburg Cinemas、IFC Center、Film Forum、Japan Society、Metrograph、そしてNYCから600km以上北上した同じNYのRochesterという街にあるGeorge Eastman Museumの、合計9館を訪れました。

IFC Center

結果報告としましては、IFC Centerでは、今後の一作一作の作品を観ていただき、彼らの御眼鏡に適えば上映をしていただけるとの事で、まずはその関係値を築けたことに感動をしております。こちらとしても毎作観ていただけるのなら、そこは自信を持って届けられると思っているので、これから先、毎作品ごとにやり取りを重ねていきたいと思います。

George Eastman Museum

そしてGeorge Eastman Museumでは、この活動自体をとても歓迎していただき、毎年2本、3本このプロジェクトの映画を掛け続けていくのなら、お客さんにとっても「いつものあれだ」と認識してもらいやすいように、この活動の名称を考えようと言っていただきネーミングはお互い宿題にしようとなりまして、とてもはずんだ打ち合わせとなりました。

George Eastman Museum

またGeorge Eastman Museumは世界最古のフィルムアーカイブ博物館でして、歴史的意味のあるフィルムが所狭しと貯蔵されており、普段入れない場所にも特別に見学させていただきました。特に驚いたのはMartin Scorsese監督の映画界全体への影響力でした。彼の財団がこれほどまでに「世界の映画」にとって貢献しているとは知りませんでした。改めて映画って「文化」なのだと痛感しました。

Manhattan

ここNYでも劇場だけではなく日本人コミュニティの団体をいくつか訪れたのですが、さすがNYといったところでしょうか、日本人だから無条件にWelcomeということはなくて、何処の国のモノだろうが世界で最上級のモノが集まり、凌ぎを削り、その競争に勝ったモノが生き残れるという厳しさを垣間見ることが出来ました。勝者が集まっている街といいますか。なのですべてはこれから先の我々の成果次第なのだと改めて認識出来ました。そうなるとそりゃ燃えますよね!毎年映画を届けて、作品で勝負です!きっとその積み重ねが出来たらようやく認めていただけるのでしょうし、そうなったら逆に賞賛もするのがこのNYCという場所なのだと感じました。そしてそれが出来るのが「映画」だと信じているので、今はワクワクしかありません!


Once Upon a Time in America

また、随分前の「ホノカアボーイ」という映画で一緒だったNYC在中の友達にも会えたのですが、彼女は「NYC来るなら手伝うよ」と言ってきてくれて、今回劇場に渡すように用意した資料を見て「関さんの文章長い!こんなの忙しいNY人は読まないよ!」と添削してくれたり(笑)、この劇場はどういうブランディング・キュレーションなのかを教えてくれたり、NYC、Brooklynで配給会社を長年経営されている方をご紹介してくれたりと、彼女のおかげでNYCの一歩目をうまく歩くことが出来ました。本当に本当に本当に感謝しかありません。ありがとう!!!

とまぁ、NYはなにもかもとてつもなく大きな街でした。こんな最高な地で我々の製作した映画が上映されたらと想像しただけで震えてきます。

一つ残念だったのは、”lost in translation”のメインプロデューサーのRossには今回会えなかったことです。彼は今、SXSW映画祭に出席していてどうしてもNYCに戻って来れなかったので会えませんでしたが、一応ボクのこの活動をとても喜んでくれているようで、次回は絶対にここNYCで再会し思いっきり話したいと思います。そして近い将来、絶対に彼とともに共同製作を実現出来るよう精進したいと強く思っております。

あっという間のNYではありましたが、それでもやはり感じることは、このドでかく、敷居の高いNYだとしても、直接訪れて面と向かって話すことで伝わり、繋がっていくものがあるとつくづく感じました。「作り手が直接劇場に届ける」この行為をやり続けようと固く誓い、次の地Torontoに向います。そろそろ地球半周になるみたいです。

コギトワークス
関 友彦

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