喫茶アトリエ【case7:近江天音・久保田広輝】
喫茶アトリエにようこそ!
「恥ずかしかった経験」をふとした瞬間に思い出してしまうことってありませんか?
今日のアトリエではそんな「恥ずかしさ」について2人が話しているようです。ちょっとだけ、聞いてみてみませんか?
久保田「あ、天音さんじゃん」
近江「おお」
久保田「何してるの?」
近江「いや、たまたまここに入ってみようかな、と思って」
久保田「そうなんだ。」
久保田「そうそう、俺もさっき学校終わって帰る途中で。」
久保田「ちょっと、なんか…ねえ、仕事でミスっちゃって。恥をかいたっていうかそんな感じになっちゃって、時間とってから帰ろうかな、と思ったとこだったんだよね」
久保田「仕事とかさ、スポーツとかだったら、なんていうんだろう、失敗するときにさ、恥かいたりすることって結構あるじゃないですか。」
近江「まあ、そうだね」
久保田「自分とか、その、結構そういう自分のプライド的なものが高いからさ」
近江「ああ」
久保田「失敗したときとかに、結構恥だと感じることが多いんだよね」
近江「ん~」
久保田「それについてちょっと天音さんとかなんかあるかな~って」
近江「私は、スポーツっていうか、中学校のとき吹奏楽部だったんだけどさ。9月になんか部活の人たちを送る会みたいなのあったよね、あれなんて言うんだっけ?」
久保田「三送会みたいな?三年生を送る会みたいな」
近江「三年生を送る会っていううか、部活で大会に行く人たちをさ」
久保田「激励会みたいな?」
近江「激励会か。そのときに、私なんか吹奏楽部で、チューバ弾いてたんだけど、そのときになんか演奏とかしてたんよ。入場とかするときに。」
近江「そのときに、私好きな人がいたんだけど、その好きな人が私の事ずっと見てきて。それで、ちょっと恥ずかしくなってきちゃって音とかちょっとミスっちゃったわけ。」
近江「それで、そのときの先生がすごく怒って、ちょっと恥ずかしかった。」
久保田「ああ~なるほどね」
久保田「たしかに。好きな人からみられると色々狂うときはあるよな~。だし、事情知らないから先生も。まあただずれてただけみたいに(思っちゃったのかも)。」
久保田「それ、いいね。2つの意味での"恥ずかしい"がでてきてて、面白いね、なんか。」
久保田「そう、自分は、高1か高2くらいのときずっと野球やってて、高校生のことは野球部だったんだけど。そんなに野球上手くなかったから、まあ、なんか、レギュラーではないけどたまに試合に出さしてもらうみたいな立場、まあいわゆる補欠だったんだけど。」
久保田「たまたまその日はちょっと試合に出てて、たまたまその日は母親も試合を見に来てくれてたの。だから、ねえちょっと活躍したいと思うじゃないですか。」
久保田「だけど、野球って相手に作戦が伝わらないようにサインとかを送ることがあって、バントとか盗塁とか。」
久保田「そのときの自分かなり目が悪くて、それで裸眼で打席立ってて。そのときに、すごいバッターボックスと監督の座ってるところがすごい遠くてサインが全く見えなかったのよ。」
近江「ああ~」
久保田「で俺は、このサインはなんだろう、何もでてなかったのかな、と思って。サイン出しても何もないときがあるから、じゃあ普通に打てばいいのかなと思ったんだけど。」
久保田「それで、打って、ダメで帰ってきたら、”お前、交代ね”って言われて。え?なんで?って思ったらそのときに、バントのサインが出てたみたいで、それですごい怒られて、めちゃくちゃ恥ずかしかった記憶があるんだよね。」
近江「ああ~」
久保田「それ以来、試合のときにはメガネをかけるようになったという。すごい恥ずかしかったな~。」
久保田「印象に残ってるのは多分それだわ、恥で。恥とかそういうマイナスの感情ってすぐ忘れるようにしちゃうから、あんまりそういうのなかったんだけど、今日たまたまそれを思い出してて。めちゃくちゃ恥ずかしいって思ったんだよね、なんか。」
久保田「難しいよね。そういう心の管理というか、記憶のコントロールというか。自分では覚えていないと思ったことでも、ふとしたときに思い出すとかあるから。難しいなと思ったな。」
近江「私なんかその、大学受験のときあったじゃん。私なんかそのとき国公立大学を志望してたんだけど、そのテスト中に突然おなか痛くなって。それで途中でトイレに行って、また戻ってきて、バーッて解いたら時間なくなって、最後まで解けなかったの。もしかしたら、なんかそのトイレ行く時間とかなかったら、まだ受かってのかなって思ってしまったりする。」
久保田「たしかに、それ難しいよね~。なんか、そういうときはあるしな~
。まあ、それが結果やからな。後悔したても仕方がないとは思っちゃうけどやっぱり分かるね。なんか。」
久保田「自分も受験勉強のときに第一志望の大学に受かったはいいけど普通に後悔することあるもん。なんであのときこれやらなかったんだろう、とかなんで今まで勉強ずっとしてこなかったんだろう、高1高2のときとかにとか。」
久保田「結局成功しても失敗しても後悔とかってするから、誰にでも後悔あるし、今を楽しめばいいんじゃないかな、って思っちゃうかな。」
久保田「そういえば、富山出身じゃん。実際富山から東京来るってなったとき、どういう感情だったの?」
近江「まあ私もともと東京とかそういう都会の方にでたくて、っていうかんじだったから、まあ嬉しいかなって感じ。」
久保田「実際東京来てみてどんな感じだったの?」
近江「まあ、私なんか、今のここらへんあたりは、地元とそんなに変わらないんじゃないかなって思って。」
久保田「まあそうだね。こっちの方はわりと都会の中でも、田舎ほどではないけど、田舎と都会の間みたいなベッドタウンみたいな感じのイメージある。」
近江「私のさあ、住んでたところは地方としだから、どちらかというとそういう感じなのかなって。」
久保田「東京っていうと、新宿とかね、池袋とか、そういうところは行ったことあるの?」
近江「そこはまだ行ったことないけど。1回東大の5月祭だっけ、に1回行ったことがある。」
久保田「東京都民でも、普通に新宿とか池袋とか行きたくない人間だからさ。そこはね、駅とか迷子だしさ。恥じゃないけど、人に聞くのもなんか恥ずかしいじゃん。自分は東京都民なんだからって思っちゃう節があって。聞くのも難しいけど、すごい迷って大変だな、ってことがあって。」
久保田「東京は、こっちの方に住む分にはすごい過ごしやすいからさ。いいんだけど、新宿とか、東側かな?東京の東側とか住むとすごい地方の人が思ってる以上に便利より不便の方が勝つ気がするな。」
近江「逆に」
久保田「そう、逆に。人が多過ぎるから。人が多いところがそんなに好きじないからっていうのもあるんだろうけど。結構難しいんだよね。」
近江「私も最初さ。東京駅とか来たときめちゃくちゃ迷路みたいだよなって思って。本当に何回も何回も迷って。どこだろ改札ってなっちゃって。」
久保田「新幹線で来たの?東京に。」
近江「そう、新幹線。」
久保田「自分も東京駅JRで使うけどさ、新幹線口だけ層が違うんよなんか。JRがあった上に新幹線があるみたいな感じだから。すごい迷うんだよね、東京駅も。」
久保田「東京駅はね。なんか。まだ新宿とかよりはまだまともな方だと俺は勝手に思ってる。」
近江「渋谷とかさ、普通にハロウィンとかやばいなって思っちゃう。」
久保田「やばいやばい。あれは人口密度もえげつないし。」
久保田「渋谷と新宿の何がタチ悪いかってさ、意外と通路が狭いんよ。あそこ、駅とかの通路が狭いのに、人が多く来るんだよね。」
近江「ああ~」
久保田「だから、そうそう、密度がすごくて嫌になるんだよね。けど、東京駅は1つ1つの通路が結構デカいものも多いから普通に、そう、まだ快適に動けるのかなって感じがする。」
近江「なんか、1つさちょっと野球で思い出したんだけど、私なんか小学校の6年生のときに長野から引っ越してきた子がいるんだけど、その子野球してたんよ。私は小6のときにその子と結構喧嘩しちゃったわけよ。」
近江「それで、謝ることができないまま、その子がまた長野の中学校に転校してしまって、未だに謝れていない状態。」
久保田「ああ~難しい。すごい難しいね、小っちゃい子とかって恥ずかしがることとかが異常に感情の起伏がでかいから、恥ずかしいって思う事多いし、それを恥というか、弱い所を見せたくないのが、謝るとかで。謝ることとか自分の非を認めるとか、弱いとか自分の弱点をあんまり見せたくないからね。恥ずかしいんだよね、そういうところがね。まあ、若気の至りとかじゃないけど、それは確かに難しいよね。」
久保田「今成長して、思考が大人になっていくにつれて段々と気にかかるようなエピソードだね、それ。小っちゃい頃とか小学生のときとか恥ずかしいって思うことが多かったけど、多すぎて分からないな。」
久保田「自分も、そうだな。中学生のとき、中2くらいのとき、一応中学校のときにはある程度成績が良い方で、学級委員とかもやっててね。真面目なキャラで行ってて。けど、なんかやらかしたんだよね、校則かなんかに触れることしちゃってめちゃくちゃブチギレられたんだよね。何したんだっけなでも、めちゃくちゃ怒られたことは覚えてて。だって、1時間目の数学の時間かなんかに呼び出されたんだもん。先生に。ガラって開けられて"久保田ちょって来て"みたいに言われて、それで生活指導の部屋に連れていかれて、めちゃくちゃ怒られて。」
久保田「めっちゃ恥ずかしかったしさ。真面目な奴ではあったから、中学生の頃は、やっぱりなんていうかそのキャラに傷がついたし、周りからの目もすごい痛かったから、クソ恥ずかしかったな、って。」
久保田「そのときは地元の高校に行こうと思ってたのよ。ある程度上位の成績の子が行くような地元の高校に行こうと思ってたんだけど、それで周りの目がちょっと気になってきて。」
久保田「それで、地元の人たちにあんまり会いたくないな、ってなってそれ以降。それで、自分江戸川区っていう東京の一番東側に住んでたんだけど、東側じゃなくて、渋谷とかにある真ん中の方にある高校に行こうって思って、そこから勉強した、っていう話がある。」
久保田「だから、恥ってマイナスだけじゃなくて、それをばねにステップアップできる機会でもあるな、っていうのはすごい思ったね。今話してて思ったけど。」
久保田「そういうのなんかある、天音ちゃんは?」
近江「う~ん」
久保田「まあ急に振っても難しいよね…」
久保田「でも、なんかそんな気がするな。恥って悪いものだけじゃないなって、思った気がするな。今日の会話で。」
久保田「ありがとうね。わざわざ話付き合ってくれて。」
近江「いえいえ」
喫茶アトリエでは毎日色々な人が話しています。また来てくださいね。
公演情報
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劇団コギト2023年度一橋祭公演
『7×7のモラトリアム』
脚本・演出 高尾友季
「喫茶店は、道の途中で立ち寄る所。そんな場所に彼らは住んでいた。」
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◆出演
伊藤朝輝 杉本周平
羽尻結衣 藤田ひかり 古浜奨真
◆日程
11/24(金) 11:00~ / 14:30~
11/25(土) 11:00~ / 14:30~
11/26(日) 10:30~ / 14:00~
※開場は開演の30分前です。
※上演時間は約80分を予定しております。
◆料金
無料(カンパ制)
*本公演は無料ですが、ご予約も受け付けております。お席はご予約の方を優先いたします。
下記 URL よりお手続きください。
◆会場
一橋大学⻄キャンパス学生会館 1F アトリエ
アクセス
JR中央線 国立駅南口より 徒歩15分
JR南武線 谷保駅北口より 徒歩25分
*会場がわかりにくくなっておりますので、お時間に余裕を持ってお越しください。
◆スタッフ
舞台監督 佐藤愛佳
舞台監督補佐 陽美雄月
演出助手 小田悠生 中村紘夢 らむ
舞台美術 佐藤あい 富田皐央 濱野あすか
陽美雄月 山田彩絵 リーナ
制作 岩田大煕 齋藤よしみ 298
衣装 近江天音 菅野咲名 土屋陽菜 山葵
小道具 久保聡琉 長月小雨 らむ
宣伝美術 久保田広輝 錆田 ひらお
広報 川井直太郎 川口芽萌子 宮野浩真 山浦弥桜
照明 黒崎陽人 山本翔
音響 中嶋悠太 成田明由
音響補佐 千足海都
作曲 高尾友季
編曲 中嶋悠太
応援 天野友花梨
◆お問い合わせ
一橋大学 劇団コギト
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