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卒業公演『Give me a break!』 総監督挨拶

皆さん、こんにちは。
2021年度劇団コギト卒業公演『Give me a break!』で総監督を務めております、益子好恵です。


いよいよ一作品目となります『残念!企画発表』の公開が明日に迫ってまいりました。制作から公開までが一ヶ月もない、今まで参加した公演の中で一番短い準備期間だったのではないかと感じています。『Give me a break!』を制作する前、『テイクオーバー!』という作品を制作する予定でした。同期である堀木が脚本を担当し、高島が演出をするという私自身、とても完成が楽しみな作品でした。
しかし、今の世の中を見て団員の中でも話し合いをした結果、「中止」という判断を致しました。この判断は正しいと思います。正しいと思わなくては先に進めない。しかし何とも言えぬ感情が今でも心に残っています。喪失感とでも言うのでしょうか。この感情を抱えたまま、『Give me a break!』の制作に入りました。フライヤー制作過程に携わってみたり、オンラインでの演技をしたり、こうして演出挨拶のようなものを書いてみたり、今公演では今までにやったことがないことを経験させてもらいました。そういった意味では楽しい公演だと感じております。

しかしながら、総監督として座組をまとめられているだろうか、今までの公演と同じように役に向き合えているだろうか、ご覧いただく皆様に楽しんでいただけるだろうか、公開が近づいた今でも不安でしかありません。ですがコギトで演劇を作る最後のチャンスであり、私にとってはこれが最後の舞台になるかもしれない。そう思って全力をかけてきました。こうして色んな不安を抱えたままだった頼りない総監督についてきてくれた座組の皆さんには感謝しかありません。それぞれが今持てるすべてを注いで制作した『Give me a break!』を少しでも多くの方に観ていただきたいです。


2021年度卒業公演『Give me a break!』明日からいよいよ公開です。是非ご覧いただいて、まさに修羅場のような日々を笑って乗り越えましょう!