玉ねぎだけじゃない。淡路島の「かツ泉」をあなたは知っているか。

年始は久しぶりにバイクでツーリングに行きました。名古屋から出発して淡路島を一周する一泊二日のツーリングです。淡路島はかねがね訪れてみたいと思っていた島だったので、今回初めて足を踏み入れることができて感激です。四国に渡るときも和歌山からフェリーだったり瀬戸大橋かしまなみ海道かだったので、いつもスルーしてたんですよね。

淡路島では色々美味しいものを頂いたのですが、もっとも衝撃的だったのが「かツ泉」の豚しゃぶしゃぶ食べ放題です。

もともとこのお店に目星を付けていたわけではなく、宿泊したホテルの近くにあったので偶然目に入っただけでした。店内は明るく小綺麗な定食屋さんと言ったところ。揚げ物の定食がメインのお店ですが、しゃぶしゃぶ食べ放題のコースがあったのでこちらに即決しました。なぜならお値段が120分2000円。ディナーの食べ放題としてはリーズナブルですよね。

店内の奥のテーブル席に案内され、さっそくしゃぶしゃぶ食べ放題を注文。スープは通常のダシスープとプラスもう1種を5種類のうちから選ぶことができたので、こちらはすき焼き風のスープを選択しました。一般的なすき焼きって本当に美味しいのですがたくさん量を食べられないのですよね。味が濃くて食べ方のアレンジが生卵につけるくらいしかないので・・・口が飽きちゃうんですよね。後半戦は煮汁もだいぶ煮詰まってくるし。

そんなことを話しながら店員さんがスープを用意してくれているうちに食べ放題のメニューを眺める。しゃぶしゃぶの食べ放題ってあまり行ったことないんですけど、どんな感じになってるのかな？どれどれ。

豚ロース、豚バラ、つくね、野菜きのこ各種・・・うんうん。
生卵、ご飯、うどん、ラーメン・・・これは嬉しいね。
唐揚げ・ロースカツ・枝豆。

唐揚げとロースカツ・・・？

どういうことなんだろう。ピコピコピーと脳みそから壊れかけのコンピュータのような異音が発生しそうになる。

しゃぶしゃぶ食べ放題なのに唐揚げとロースカツも食べ放題です！ってもう意味がわからない。キャストが豪華すぎてむしろ迷子。しゃぶしゃぶかと思ったら実は主人公がロースカツと唐揚げなんだもん。『野ブタ。をプロデュース』の修二と彰か。

通常メニューで「ロースカツ定食：1000円」とか書いてあるのに2000円で食べ放題にできるのってバグじゃないですか。食べ放題だから元を取るまで食べるぞ！なんて夢物語だと思ってたけどこれはむしろ元が取れすぎて不安になるレベルですよ。

「白菜ひとつ」くらいの気分でロースカツを注文できたらお店やっていけないもん。淡路ではこれがスタンダードなの？かツ泉も淡路のローカルチェーンみたいだし。それとも唐揚げとロースカツは主菜だけど「しゃぶしゃぶはみそ汁みたいなものです」とかなの？どんな食文化なの。さすがの北海道民もみんなが思ってるほど気安くカニとかいくらとか食べないからね。

あっそうか、しょぼいのか。そう思って試しにロースカツと唐揚げを頼んでみたら・・・しょぼいどころか定食メニューで出てくるようなクオリティの高さなんですよ。唐揚げは肉がでかくて衣で必要以上に包まれていないタイプやつでとても好み。そのままかぶりつくのもいいけど、レモンと刻みネギと七味唐辛子でさっぱりアレンジ。最高にうまい。

ロースカツはさくさくでキャベツも添えられているので食べやすい。ソースもいいけど大根おろし（食べ放題）をたっぷり乗せてポン酢で食べてみる。当然うまい。ガッツリしがちな揚げ物もしゃぶしゃぶ用の薬味で無限アレンジできるのが罪深い。もうしゃぶしゃぶより唐揚げとロースカツのことしか覚えてないです。

玉ねぎ？鱧？淡路島バーガー？それもいいけど、淡路島で腹ペコになったらぜひ「かツ泉 三原店」をどうぞ。