ハンドドリップ@HOME Part1
本格的にコーヒーにハマって約7年、その間に都内を中心に300軒のスペシャリティーコーヒー専門店を訪問し、その間に世界チャンピオン、日本チャンピオンを始め多くのバリスタからハンドドリップの知識を得ました
そこで今回、自宅で美味しくハンドドリップできる方法をご紹介します
プロのバリスタの推奨する方法とは少し違うかもしれません。
自宅でドリップする場合、店とは異なるポイントがいくつかあります。
お店と同じ環境をつくるのは難しいんです。
逆に店とは違うメリットもあります
Part1ではまず環境について。
Part2で実際のドリップの方法。
■店と家庭の環境の違い
・グラインダーの性能
一番大きく影響するのがグラインダーです。
スペシャリティーコーヒーの専門店で使われているEK43(つや消しの黒の大きな機械です)は挽いた豆をみるとひと目だわかるほど、粒ぞろいの挽き豆ができます。
そして微粉がとても少ないです
でも流石に高い、定価で55万円。私が立ち上げに関わった店でも当然導入しました。
微粉と呼ばれる小さな粉はペーパーフィルターに詰まりやすいので抽出に影響がでます。また粉のサイズが異なるとそれぞれ違う成分の出方をします。
狙ったサイズに近い粉が多いと美味しいコーヒーが抽出できます
家庭でも茶漉しなどで微粉を取ることもできます。それだけでも多く味が変わります。
・水質
コーヒーは水のミネラル成分と豆の成分が化学反応をして味が作られます。
したがってそのミネラルの量や配合でも味に影響がでます
硬度の高い水ではその成分が出難くくなります。これは日本料理で昆布出汁を作るのと似ています。硬水では出汁が上手くとれないのです。
また、店では専用の浄水器が使われているので微妙に水質が異なります
軽井沢の有名店では店で使っている水を「基準水」として販売しています。
北欧はスペシャリティーコーヒーで有名なエリアですが、水道水は硬水なので店では軟水にする装置を使って硬度調整をしているそうです
・豆の鮮度
コーヒーは焙煎後 5日から2週間ぐらいが美味しいと言われています(焙煎によっては20日くらいまで美味しく飲めます)
店では当然いつもベストな状態の豆を使っています。
因みにスペシャリティーコーヒーの専門店のパッケージには必ず消費期限ではなく焙煎日が記載されています。
これは家庭でもできそうですね。
・技術
店によっては焙煎度合いによってお湯の注ぎ方に違いがあります。
下の写真は浅煎りで有名なお店ですが、深煎りに比べて浅煎りは抽出効率が悪いののと、豆が重いので一投目をスプーンで撹拌して抽出しやすいようにしています。
店のバリスタは回数を重ねることによって抽出のブレを減らしています。
またスペシャリティーコーヒーのお店は抽出時に時間を図ったり、重さを図ることで安定した抽出をしています。
■自宅ならではのメリット
店と同じ豆をつかっても完全に再現するのは難しいかもしれませんが、逆に家庭ならではメリット。
それは自分好みのコーヒーが抽出できることです
お店ではオススメの味を楽しむことができます
家庭ではもう少し 濃い方が好き、薄い方がすき。もっと飲みたい(私は毎回250ccくらい飲みます)
当然、店のバリスタや焙煎士のオススメも美味しいのですが、自宅ならではの楽しみ方です
自宅で自分好みのコーヒー見つけましょう
■Part2の予告です
次回は家庭で自分好みの美味しいコーヒーを抽出する方法を紹介します
・道具
・保存方法
・淹れ方
などなど
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