標治、本治、根治
臓腑を補い、経絡を整えるための方法が本治法。臓腑が補われ、経絡が整えば、結果として症状も治まる。慢性疾患をよくするためには本治法を施さねばならない。
症状に直接的に働きかけるのが標治法。つまり標治法とは対症療法のこと。急性疾患には標治法を施さねばならない。
急も本ももちろん大事だが、処すべきときを間違えてはいけない。急なれば標を、緩(慢)なれば本を。
・例えばアトピー性皮膚炎のかゆみ
かゆみがひどければ薬を塗る。薬を塗るという標治法を行う。しかしそれだけでは不十分。薬の力を借りて一時的にかゆみを治めたら、その後はかゆくならないよう、臓を補い、経絡を整える、本治法を施す。
そして生活習慣を見直し、必要であれば環境を整える。生活環境を「根」といい、これをよくすることができるのは本人だけ。他人が代わってあげることはできない。
生活環境を整えるとは、心身をストレスから解放すること。
元気ならば、少々のストレスははね返すことができる。元気になるために必要なことは本治法を施し、根をよくすること。
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