虚言癖のマチネさん

おともだちに虚言癖がいた。仮に「マチネさん」とします。フィクションくらいの感覚で読んでくれると嬉しいです。

マチネさんは中学から高校まで一緒だった。ある日突然マチネさんは高校を辞めた。

マチネさんは中学生の時にお金持ち私立から公立の学校に転校してきた。興味本位で何故なのか聞いた。もともと超問題児だったマチネさんは前の学校の先生とケンカし、教室のガラスが割れるくらいバトルをしたらしい。その学校にいられなくなって、わたしのいる公立に転校してきたらしい。破天荒なマチネさんはわたしにとってとても面白い友達になった。

マチネさんには弟がいた。可愛くて大好きなの、と見せられた写真には幼い顔をしているがバキバキに金髪の少年が写っていた。

マチネさんとわたしは同じ高校に上がった。ある日マチネさんは彼氏の話をしてくれた。年上の韓国人の彼氏が出来たのだそうだ。写真を見せてくれた。かっこいい人だった。

マチネさんは高校をやめるちょっと前に、指輪をしていた。なんだか高級なブランドの指輪なのだとか。彼がくれた。結婚する。と言っていた。マチネさんはいつのまにか高校を辞めていた。

ここから先は後から知ったことだ。

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