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【イベントレポート】コーヒーもう一杯 vol.30 at 喫茶コマツヤ


北名古屋市の老舗喫茶店「コマツヤ」での『コーヒーもう一杯 vol.30』

協力いただいた出演者やお店、そしてはるばる北名古屋まで来ていただいたお客さんのお陰で、急に寒さが厳しくなった日曜日の午後をほんわかと暖かくするような、素敵なイベントになりました。

『コーヒーもう一杯』という名前を掲げながら、普段はライブバーやライブハウスで開催している当イベント。
「本物の喫茶店でやってみたい!」という思いで6月にコマツヤで初めて開催したところ、出演者にもお客さんにも大好評だったことで手応えを感じて半年に1回のペースでやろうと考え、今回で2回目の開催となった。

前回の様子はこちら。

コマツヤには昔の名残のジュークボックスもある。(残念ながら故障中)

コマツヤの近くには数年前まで昔ながらのレコード屋があった。
僕のような音楽好きが休日に何軒も周るような「中古レコ屋」などではなく、歌謡曲や演歌の歌手が営業で挨拶回りする類の、本物の「街のレコード屋」さんである。
昭和の時代、"音楽"が日常生活に不可欠な"商品"として必要とされていた時代の「レコード屋」。
創業から60年以上も経ているコマツヤは、その歌手たちの憩いの場としての役割を長年努めてきたという歴史があり、天井の梁にズラリと並んだサイン色紙がそれを静かに物語っている。

錚々たるメンツのサイン色紙。

コマツヤの魅力は「料理や焼菓子が美味しい」「椅子の柄や壁の装飾がレトロ」など色々とあるが、お店そのものに本物の老舗にしか出し得ない、長らく地元から愛されたお店にしか醸し出すことができない静かな風格があり、それが他の魅力に直結しているように思える。


ミレーの枕子


山羊


O MOCHO

あどけなさとクールな質感が同居する、チャーミングな歌を披露してくれたミレーの枕子さん。
卓越したラグタイム・ギターで素朴かつリズミカルな歌を聴かせるさまが、高田渡やシバなどの70年代のリアル・フォークシンガーの姿とダブる山羊さん。
そして、ボサノバ・タッチのギターとなめらかなフルートの音色を、コーヒーや焼菓子の香る空気と絶妙にマッチさせ、聴くものの心を緩やかにほぐしていた O MOCHO (ヤノ・カズキ & 梅田麻美子)。

素晴らしいライブを披露した3組の出演者はもちろんのことだが、同時にコマツヤというこの場所のことを、参加した皆が絶賛していたことが、僕は非常に嬉しかった。




次のコマツヤでの『コーヒーもう一杯』の開催は、半年後の来年6月あたりの開催を考えています。
今から、とても楽しみ!

時節柄、クリスマスを意識した選曲となりました。
山下達郎の「クリスマス・イブ」はともかく、「The War Song」は今かけずにいつかけるのか、という感じですね。


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