【行ってきた】池袋に出現した「東京喰種」の世界、”石田スイ”の苦節と希望とカリスマ性【石田スイ展】
鮮烈な赤色は「生と死」を連想させる。赤い血は死を意味するし、血を見ることで自分が生きていることを実感する。赤色自体は熱意や活力を意味していて、赤色は強烈なパワーを持つ不思議な色だ。
今までそんな赤色に魅力を感じたことはなかったが、ある日私の中の赤色が覆された。金木が放つ赤色だった。
「東京喰種」は作品としてもちろん好きだし、凛として時雨のTKも大好きだけど、私は何より「石田スイ」というクリエイターが大好きだ。スイ先生のイラストが大好きだ。
水彩風の綺麗な色使いと、惹きつける独創的な絵柄。そんな石田スイ先生の世界を全身で浴びるべく行ってきました「石田スイ展【東京喰種▶︎JACKJEANNE】」!
あまりにも素晴らしかったので、レポート書きます。
開催場所は池袋サンシャインシティ。水族館やプラネタリウム があるところ。
現在はコロナ対策で事前チケット制。チケットは事前にローソンで購入します。
入場料は2000円、クリアしおり付きの特典付き入場券は3500円。だけどケチらずに特典付き入場券を購入するのを強くオススメします。なぜならどうせグッズで散財するんだから1500円の差なんてぶっちゃけ変わらない!
こちらが特典の記念オリジナルチケットとクリアしおり。
絵本の表紙みたいな立派な硬表紙で、クリアしおりのなぞったら消えてしまいそうな儚いイラストのプリントが綺麗。単純計算でこれ1500円?グッズやん。こんなの剥がして使えるわけ無いじゃん。芸術でしょ。
unravel×東京喰種のオリジナルコラボムービー
スタッフの案内に従って入場。この映像は最初の1度しか見れない今回の展示の目玉作品。一度しか見れない、録画・撮影禁止なので絶対全集中。
TKfrom凛として時雨の「melt」でコラボしたヨルシカのn-bunaさんのスペシャルリミックスに合わせて、東京喰種の漫画のコマやイラストに加えてリアルな東京の景色の映像を交えてのオリジナルムービー。
「unravel」が会場用のオリジナルリミックスだからレア感あるし、プロが作ったプロの映像だから当たり前だけど素人のMADなんてもんじゃない。
17台のモニターを使っていて縦、横、大小うまく配置してコマ割りっぽく、かつ「unravel」のPVを意識しているところが感じられてものの数分だけど凄く見応えがあった。
東京喰種
「unravel」の特別上映を終えると、石田スイ先生の質問コーナーを交えながらの「東京喰種」の作品展示。
実際のアナログ漫画や、描き下ろしイラストなどが堪能出来ます。「unravel」自体は会場で流れているし、がっつり音漏れしているので聴きながら見れます。
撮影NGの作品もあるので注意しながら撮影。
いえーーーーい!!!!早速凛として時雨のTKさんの直筆サイン!!!!
撮影OKなものはざっとこんな感じの作品が展示されてます。他にもキャラクターが盛り沢山...!時間制限とかなければ一日中見てしまう。(無いとは思うが、次々と人が入ってくるのでなかなかゆったりじっくりは見れない)
実際のアナログ原稿を見ると、あまりの線の細さと均一さにデジタルかと思った...線が本当に0.1mmも無いんじゃないか?と思うぐらい繊細。アナログ原稿の絶対コーヒーであろうシミが愛着湧いた(笑)
質問コーナーは手書きで答えてて、漫画もじっくり読んでしまった。
漫画家を目指したきっかけから、舞台の喫茶店「あんていく」風の展示、月山と掘のストーリーなど見どころたくさん。フォトジェニックな展示も多くてかなり楽しめる。
JACKJEANNE
暗黒の東京喰種の世界を抜けると、来月発売の新作ゲーム「ジャックジャンヌ」の展示に。ガラっと変わって白を基調とした高級感のある雰囲気。
劇団・ミュージカルが舞台のゲームだから、金持ち学園のお嬢様おぼっちゃま気分が味わえます。まるで気分は「メイちゃんの執事」のメイ。いや、設定的には「イケパラ」のミズキかな。
QRコードからイヤホンで聴く展示や、企画の流れ、キャラデザインなどの制作の内容とか、ゲーマーも楽しめる内容まで盛り沢山。未公開情報もあり。キャラクターの等身大パネルとかもありました。
発売前のゲームの内側を見られるのって貴重な経験かも。ゲームって誰もが経験したことあるけど、作り手の内側はなかなか見られないから凄く面白かった。
散財する幸せ、再来
グッズブースには「ジャックジャンヌ」の体験コーナーも。今回私が買ったグッズはこちら。
・メインビジュアル縦A3ポスターメタリック
・金木のファブリックアート
・ミニポスター
・アートコースター2つ
・金木のアクリルアート(受注なので後日到着)
事前告知グッズ以外のグッズが全部魅力的で散財しすぎた〜〜〜〜!!!
いやあ、でも散財して心が満たされてます。このグッズ爆買いして「推しに金が入って私は推しの作った物を手に入れられる、win-winの関係。オタクって幸せだなあ...」て感覚が久しぶり。
グッズ購入で得る唯一無二のオタクの幸せ、たまらねえ〜!
一番欲しかった金木のアクリルアートが売り切れてたので、受注をお願いしました。届くの楽しみ!
現地で調達したグッズは、早速飾りました。
はあ...全て美しすぎんか?綺麗...たまらない...おうちが幸せ空間...
石田スイの世界を”痛感”する
大好きな作品やイラストに囲まれて幸せな時間だったけど、ときどき私の中のどこかが痛み、苦しくなった。
本人しか知らない産みの苦しみ、生きている苦しみ、喰種となり葛藤した金木の苦しみ。漫画、アニメ、映画などの作品からは得られなかった登場人物の痛みだったり、触発されて私の内側の感情が出てきたり、いろんなものが剥き出たり入ってきたりした。
デジタルとアナログでは受け手の感じ方がまるっきり違ったり、画面の中に収まっていたイラストはキャンパスにプリントされてデカデカと生きてるイラストはやっぱり命が宿っているようで、そんなことを思った。
映像、漫画、イラスト、文章、言葉、全ての表現を駆使して石田スイのカリスマ性を痛感した時間だった。あの展示の量、本当に2000円で良かったのか...?
会場のメインBGMが「unravel」と聴き「またか〜」と思っていたけど、「unravel」以外考えられなくなった。アニメ化して「unravel」が「東京喰種」に加わったことで、より「東京喰種」の魅力が増した。他に主題歌を担当したバンドの曲ももちろん好きだけど、ファン補正無しでやっぱり「東京喰種」は「unravel」以外、考えられない。
あまりの芸の細かさに見れてない部分も多かったので、期間中もう一度見てこよう。何度でも、何時間でも見れる石田スイの世界、見れる方は是非実際に見に行って欲しい。
今回見て一番惹かれた作品。
初代の最終回でカネキのリゼさんとの回想シーンからの金木の戦闘シーンでボロ泣きしたな。悪女なのにリゼさんの妖艶さには女でも負けちゃう。