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幻想的なプラネタリウムでのライブ【2019.7.7 ti-ti.uu×[.que]】

2019.7.7
七夕は天の川を見に東京へ。
...というのは夢のまた夢の話で、新宿コズミックセンターの8Fにあるプラネタリウムで行われたライブに行ってきた。

今回のライブは1部と2部の2部編成。
私はピアノインストゥルメンタルの[.que](読み方:キュー)と凛として時雨のベース345となるけしんごの2人組のアコースティックデュオti-ti.uu(読み方:ティーティ・ウー)の2アーティスト出演の第一部に参加した。
(ちなみに2部は中川理沙とyuleだった。これも申し込んでおけば良かったな...)

私はti-ti.uuが好きで、3年ほど前から都合が合えば時々ライブに行っている。

ちょっとだけ思い出話しをするけど、初めてライブに行った3年前、下北沢440でのライブに行ったのだ。
ライブは今まで行ったライブとは余韻のタイプが違い、心にランプの火が灯ったようなあたたかさをほくほく感じた。
終演後「あとで欲しい人はサインをしますので...」と私がベースを持ったきっかけとなった憧れの345さんと物販で話す機会が設けられたのだ。
ライブ当日、誕生日だという345さんにバクバク緊張しながらプレゼントを直接渡して、愛用していた凛として時雨のiPhoneケースにサインをいただき、また見にきますと握手までしていただいた。
お決まりの流れだけど、基本的にステージ以外現れない人見知りの345との接触は奇跡のようなことだった。

[.que]は以前から聴いていてチルソングとしてよく寝る前のBGMなどにしている。
あまりオシャレなジャズやインスト(マスロックは行くけど)のライブには行かないので自分としては貴重なライブ。もちろん[.que]は今回が初見である。

今回のイベントは応募者多数の場合、抽選式になるとのことだった。
インターネット申し込みで抽選結果は当選者のみ郵送にて当選通知と振込先が記載された用紙が届く形で、応募が多数あったため案の定抽選となったみたいだ。

6月某日、郵便受けにらしき茶封筒が一通入っており、封を開けてみると当選通知だった。冒頭に「当選通知」と書かれた招待券となる用紙は嬉しかった。

今年の七夕は、また雨だ

迎えたライブ当日。
会場名は「新宿コズミックセンター」と書いてあるが、最寄りは西早稲田駅。
千葉にあるのに「東京ディズニーランド」って名乗ってるようなやつね。
方向音痴には宜しくないよね。
私は地元からだと西早稲田だと乗り継ぎが悪く余計に時間がかかってしまうので
しとしと雨が降るなか高田馬場駅から15分ほど歩いて会場に向かった。

会場に到着すると、同じこのイベントの当選者らしき人とエレベーターで鉢合わせ、8Fにあるプラネタリウムへ昇った。

受付を済ませ、中に入ると定員約140名ほどのスノードームの中に入ったかのようなこじんまりとした空間のプラネタリウムへ。
小学生ぶりのプラネタリウム、当時突然プラネタリウムに行きたくなって駄々をこねて両親に連れてってもらったことを思い出した。今でも自分のこういうところは変わらないと思う。

既に席の半分は埋まった状態で、私は上手の真ん中で鑑賞。
先着順の自由席だったんだけど、お隣が浴衣を着た上品なお姉さんで眼福だった。七夕=浴衣って発想がとても良いね。

注意事項のアナウンスが流れると先手の[.que]からライブが始まった。

ピアノと星空の美しき融合[.que]

[.que]はカキモトナオさんというアーティストの活動の名義の一つである。
中身はバンド編成やユニット名ではなく、関西弁を話す男性1人だ。
「やってる音楽は歌がないインストゥルメンタルですが、プラネタリウムを見ながら僕の音楽をBGMにして楽しんでください」と挨拶をし、以来MC無しのノンストップでプラネタリウムの映像に合わせてのライブが始まった。

冒頭でピアノインストゥルメンタルと紹介したが、音色はピアノのみではない。
ルーバー(ギターを弾くとそのフレーズがループするエフェクター)を使用してギターを乗せたり、シンセサイザーを使ってリズムを取ったりと1人で自在に操っているのだ。
面白いのが「1人でステージに立っている」のだけれど弾き語りではなく、かと言ってDJみたいに既存の音楽やリミックスをして流したり音量を調整してる訳でもなく、1人で音楽を作り上げる、新たなステージの在り方であったこと。

もちろんプラネタリムが主役なのでステージは真っ暗で今どの楽器を、どの機材を使っているか、手元はどうなっているかは不明だったがこういう音楽の表現もあるのかと面白く思った。
それもあり今後はライブハウスやカフェ等ライブが主体の会場で改めて拝見したいと思った。

[.que]のライブは音が鳴ると同時に、雨の都心で満点の星空が投影された。

ピアノの美しい音色と一粒一粒光る星空の情景があまりにも美しすぎて、初っ端から感動した。
ヒーリング効果、1/fの揺らぎ、そんなリラックス効果が存分に感じられる30分。
歌のないインスト音楽のみというのも良くて、
都内の昼下がりに夜空を眺めながら聴くライブはとても心地良かった。
[.que]を選んだブッカーさん、センスあるなあ。

プラネタリウムには広大な自然の景色や海外の住宅街、そして新宿コズミックセンターの屋上からの景色だという高層ビルが立ち並ぶ街並みが精巧な映像で変わる変わる映し出された。
そんな街並みには天の川、流れ星や星空が消えたかと思ったらオーロラのようなエメラルドグリーンが夜空を染めたりと音楽に合わせて投影され、東京の夜空には満点の星空が降っていた。

こんなにも贅沢な時間を味わって良いのたろうか。これは日々頑張っているご褒美だろうか。プラネタリウムという特異な空間で満たされる[.que]の音楽は格別に美しかった。

夏の大三角形の逸話

転換中は引き続きプラネタリウムが投影された。

今日は七夕、ボランティアだという穏やかな女性の声で約20分ほど、
彦星と織姫の逸話や夏の大三角形など、星座に纏わる逸話をを絵本を読み聞かせるように解説してくれた。

小学生だったあの頃は星座の逸話とか微塵も興味なかったけど、社会に出た今改めて聴くと神秘的な話がより幻想的に聞こえる。

夏空の話を聞いてるとふとBUMP OF CHICKENのプラネタリウムや銀河鉄道、RADWIMPSのトレモロ、NICO touch the wallsの夏の大三角形とか宇宙や夏空に関する歌を聴きたくなって来た。

ライブの転換中だということを忘れて、思わずプラネタリウムを楽しんでしまった

七夕の夜空とti-ti.uu

夏の夜空に関する話も終わり「第二部が始まります」というアナウンスとともにステージに少しばかりの照明が当たると左側に345、右側になるけしんごがアコギを持って座っていた。

345「こんにちわ。(こんにちわー!)
今日は、七夕ということでプラネタリウムでのライブです。。。ライブ中は自由にしていただいて、、寝ちゃってっも大丈夫なので。。。最後まで楽しんでください。」

たどたどしくも345が話すとポロンっというアコギの音色とともに先ほど同様星空が投影された。

普段は下北沢の風知空知、代官山の晴れたら空に豆まいてなど主にカフェでライブをすることが多いti-ti.uu。

日常でコロンと鳴っているカラッとした朝の陽気を感じるti-ti.uuの音楽が、
プラネタリウムという特異な空間では夜空に染まってとても神秘的に聴こえた。

凛として時雨での捻り出すように突き抜けるハイトーンボイスは打って変わり、
力の抜けたふんわりした包み込むような345の優しい歌声が夜空いっぱいに響き、息のあった2人が鳴らすアコギの音は小鳥が会話するようだった。

「待つ間」では流れ星が次々と流れ出し、「帰り道」では「月の明かり」という歌詞とともに明るい大きな満月が出現した。

日々目にする情景をメロディに乗せて歌うti-ti.uuの歌とプラネタリウムの演出は言うまでもなく美しかった。
人混みの中「今なんて言ったの?」と耳を傾けるように静かで優しい話口調の音楽はプラネタリウムという静寂を包み、この場にいる客、そして最後まで見守るスタッフもを癒していた。

あっという間に癒しの時間も終わり345が「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べるとさっきまで夜空を見上げていた客席が一気に前を向き、ステージに向かって拍手を送った。

冬バージョンでも開催してほしい

人生で初めてのプラネタリウムでのライブ。
何かと忙しい日常の中、時間を忘れてしまうくらい素敵な時間を過ごせて本当に良かった。むしろ時間が止まっているかのようにゆったりとした80分だった。

この歳になって初めて天の川を見たし、東京で満点の星空が見れるとは思ってなくて気がついたら童心に帰っていた。

幻想的で、神秘的で、美しいライブでした。

夏の大三角形の話をしたら、今度はオリオン座とか冬の星座の話も聞きたいよね。




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紅葉
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