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【行ってきた】角川武蔵野ミュージアムは、アートとアートの架け橋だった【芸術の埼玉】

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先日行ってきました、昨年末オープンしたばかりの角川武蔵野ミュージアム!

正確には「ところざわサクラタウン」という”クールジャパン”をコンセプトにした、日本のカルチャーを集結させた日本初のコンテンツモール。

隈研吾さんデザインの角川武蔵野ミュージアム、チームラボの光るどんぐりの他、イベントホールや人気アニメとコラボしたホテル、最先端の神社、ラーメン、うどんなどの埼玉グルメを堪能できます。

建築知らない方は”隈研吾”って聞いたことあるけど実際どんな人かよくわからない...と思うのですが、新国立競技場を手掛けた方ですね。
他に手掛けた建築物は浅草文化観光センター、観光地は福岡の太宰府のスターバックスなどなど国内外に多数。

浅草文化観光センター

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スターバックス太宰府天満店

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木の温もりや風や水の流れなどを自然を感じさせつつも、石やガラスなどの素材を巧みに使い、和のテイストを織り交ぜながらもシャープでスタイリッシュな建築を得意とした、日本で建築を語るには欠かせない存在です。

角川武蔵野ミュージアム

一応忠告しておきますが私は全く読書しない(出来ない)人間です。なので本のことは何か何までさっぱり。それではレッツゴー!

場所は埼玉県の所沢、武蔵野線の東所沢駅から徒歩10分。

長閑な公園越しに見えたのは、こちら。

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こちらが隈研吾さんデザインの角川武蔵野ミュージアム!
クールで重厚で尖った、建築好きにはたまらないデザイン。一見どんな作品が展示されてるか全く見当がつかないところが、ミステリアスでウズウズする。

歴史の重みと最先端のデザインと、職人さんの技術に詰め込んだ作品。色味は皆無でもただ大きいだけでない、圧倒的でただならぬ存在感。

花崗石をふんだんに使っており、近くに行けばいくほど歪んで見える、トリックアートのゲシュタルト崩壊バージョンが起こる。
なのでインスタ映え〜♪みたいなノリで行くと、本気の方の目の錯覚で歪むので、実際壁の前で写真撮ってる人はそんなにいない。ただ、近くで見るとそれはそれはキラキラしててとても綺麗。

普通は建物も顔と言えるファサード(建物の正面)があるのですが、このミュージアムは明らかにファサードと呼べるところが無い。逆に全ての角度がファサードに見えると言う、なんとも不思議な建物。

カッコ良すぎて2枚目の写真を自分のiPhoneのロック画面にした。

Edit Town

今回は1Fの漫画ラノベ図書館、4.5Fの本棚劇場を訪れました。

まずは4FのEdit Townへ。ここでは「ブックストリート」、「エディット&アートギャラリー」、「荒俣ワンダー秘宝館」が楽しめます。コロナ対策のためチケットは事前予約制。当日券売り場あったけど、並んでたので事前購入をオススメします。

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入り口の照明には隈研吾さんのサインが。サイン入りの照明って初めて見た...

ここは気に入った本を購入するでも借りるでもなく、本を”その場で読んでその場で返す”と言う新感覚の図書館。

行ってからのお楽しみにして欲しいので全部は写真撮ってないし載せないのだけど、驚いたのが芸の細かさ。ここは見て欲しいなと言うのを紹介。

ジャンルごとに本がまとまっているのだけど、ジャンルごとのタイトル部分見て。

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ゴシック体と明朝体の巧みな使い方!ガラス張りでメインタイトルは立体的にして目立たせているのだけど、説明文や中国語・英語は普通のガラスプリント。

すごくシンプルだけど、物凄く考えられている。

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これは数学書コーナー。パラ見したら数学の本の割には文章ばっかりだった。この数式も、透明な蛍光プラ板らしきものをインテリアとして使ってる。

厚紙や発泡スチロールなどではなく、本には滅多に使わない異素材を使ってアートしてますね。

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あちこちにある本の一言紹介カード。メモ立てが本なの!とっても可愛い!

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ブックストリートの裏側には、たくさんのアート作品。

図鑑の他に蝶の標本や魚の透明標本、アーティストが作ったガラス細工、ブラックライトで光るシャンデリアなど、こどもも勉強になる科学的なアート作品がずらり。

生命の歴史を知ると神秘的さが一層増して、心踊りまくり。

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繊細さにうっとり。こう言う作品見ると、どうやって作るんだろう?どのくらい時間かかったんだろう?と考えてしまう。

本棚劇場

さてさて、寄り道しながらブックストリートを通り抜けると、YOASOBIが紅白でコラボして大きな話題になったメインの本棚劇場!

YOASOBIの紅白

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本棚劇場

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上から見た図

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開放的すぎる吹き抜け!迫力の本棚!思わず、うお〜って声出た。本と活字に無縁な女が、本に圧倒される日が来るとは。もちろんレプリカではなく実際出版されてる本です。日本人特有の思考だと思うけど、地震きたら大変そうと反射で思ってしまう。

そして見どころは30分に1度、3分ほどのプロジェクションマッピングも行ってます。これは必見。

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拘ってるなと思ったのは、上から除けば下の様子はちょっとだけ見えるけど(落ちないように注意)、下から見ると上を通る人が全く見えないこと。

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ぶら下がった木板と本棚の上が5Fの通路なんだけど、全く人が通る様子が見えない。夢の国と同じ作りだね。

そうそう、この本棚に使われてる木の板もすごくしっかりしてて重量があるの。個性的な木目も素敵。何の木だろう?

マンガ・ラノベ図書館

1Fには角川が出版したマンガ・ラノベに特化した、KADOKAWA専門の漫画喫茶みたいなスペース。「ミッケ!」とかのこども用の絵本もあるので、大人もこどもも楽しめます。マニアックな作品もあったりして、マイナーな本や漫画を掘るのが好きな方も好きだと思う。

ここで一緒に来た友人と3時間お互い好きな漫画を読むため別行動。

ベンチや座ソファもあるけど、オススメはここ。

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この秘密基地感!あまりにも落ち着きすぎて漫画読みながら寝てた(笑)読んだのは「夜は短し歩けよ乙女」の漫画版。

令和神社

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(写真撮り忘れたので画像拾ってきた)

正式名称・武蔵野坐令和神社こちらも隈研吾さん設計のモダンで斬新な神社。
二柱の御祭神を総称し言霊大神なんて呼ばれるそう。

天井画はファイナルファンタジーなどを手掛けた天野喜孝さんが描かれた金色バックに白の上品な色合いの堂々としたつがいの鳳凰。縁結びの意味も込められているのだとか。こんなにもライトで開放的なのに鳳凰の躍動感が凄い!

縁結びといえば、安易にデートしにきたカップルのための恋愛成就...!?と思いたいところだけど、まだ触れぬアートとの出会いを意味しているのかな。

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原画や説明は、角川武蔵野ミュージアムの5Fにございます。他には制作ヒストリーや社殿の図面、製作者からのメッセージもありますので、参拝した後でも、前でも楽しめます。

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朱色は小鳥居。

大鳥居の作りはメタルメッシュ。足には蔦が生えてます。夏には蔦だらけの大鳥居になってるかしら。

夜にライトアップされるのですが

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鳥居をくぐると

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色が変わる!しかもレインボーに!なんか凄くて笑った(笑)

一部ゲーマーからは「ゲーミング鳥居」と呼ばれてるらしいですね。確かにゲームっぽい。

チームラボ どんぐりの森の呼応する生命

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日が落ちて夕方からのところざわさくらタウンの見所といえば、今や超人気集団・チームラボのどんぐりの森!触ると色が変わるどんぐりちゃんですね。

ぶっちゃけ入場料払わなくても外から見れる訳ですが、外から見るのと中に入って実際に触ったり、写真を撮ったりするのは構図はもちろん、見え方が全く違うのでちゃんと入場料払って入ることをオススメします。大人800円。

あと併設のカフェもオススメ。名産の狭山茶や、コーヒー、紅茶も頂けます。特に冬は温まるね。

入場時に消毒と使い捨て手袋必須。係員さんに「飛び越えないように」と事前説明受けたけど、こんな不安定などんぐりちゃんを飛び越えようとする人がいることに驚愕した。

様々なメディアで紹介されてますが、私からもお裾分け。

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とてつもない癒し空間。自然と融合したからこそ得られるヒーリングとリラックス効果。たくさんの優しい光でぽわりと包まれた感覚。

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青色が幻想的で好き。高さは腰ぐらい。歪でぽってりしてて可愛い。誰かが触るのを見てるのも楽しい。

昼も夜も丸一日楽しめる、ところざわさくらタウン

ここは本当に凄い。

日本語の本を読んでいたはずがいつの間にか英語の本を手に取っていて、本を見ていたはずがいつの間にかアートを見ている。

ただでさえ建築、本、生物、光、アート、歴史、漫画、アニメ、グルメが楽しめて、さらにイベントホールでは音楽、ミュージカルなども楽しめる。

歩いているだけで、見てるだけで、触れるだけで、簡単に”ジャンルも国境もアートで全ての垣根を越えること”が五感で感じられる、素晴らしいミュージアムだった。

そしてもう1ついいところが、フォトジェニックを超えさせるアート。

明らかにオシャレな写真が撮れるし実際にそうだ。だけど、慣れた手で写真を撮り、まじまじと作品を見て、触れて、しっかり説明書きを読んでしまう。

写真を撮るだけで終わらせない、密度の高い文章と作品ばかりで1つ1つ丁寧に理解しながら見ていたら1日では絶対に足りないほどだった。

ひとりでも、家族でも、友達とも、恋人とも、どんなシチュレーションでも丸一日楽しめますので、コロナが落ち着いたら県外に旅行したい方、近くに来たら寄ってみようかなと言う方も、来玉の際は是非寄ることをオススメします。特に建築好きさんには早く見て欲しいな。

また行きたいどころか通いたい。

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