コロナの時代、カフェを開業するのは無謀なのかな
※この記事は、コロナ真っ只中の2021年に筆者が運営していた
ブログからの引っ越し記事です。
そのため、記事内の表現も当時のままで掲載しております。
是非、当時の気持ちで読んでください。
ものすごい早いスピードで進んでる現代。
10年前とは技術も物の価値も違ってる。東京の土地の値段も当時よりも2割程度上昇してるみたいだし、ロレックスは当時から1.5倍も価格が上がってるらしいし、iPhoneも毎年価格が上がってる。コロナの影響で今後は更にインフレが進むんだろうなあ。コロナの影響恐るべし。
もしも今の時代に、私が初めての開業を考えてたとしたら、「カフェはやりたいけれど、このコロナ禍でカフェなんて開業できるのかな?開業してもお客様来てくれるだろうか・・・」って不安になってたと思う。緊急事態宣言が度々発令されたりして、飲食店がひどく影響を受けてると言われてるこの時代に、カフェを開業するのは果たして無謀な事なのかな?
どの時代に開業してもリスクは大して変わらない
どの時代なら良くて、どの時代ならダメなんて、そんなの無い。どの時代に開業しても、廃業するリスクは変わらないんだ。
企業のリサーチで有名な「帝国データバンク」の調べによると、2020年の飲食店の倒産の内、カフェ(営業資格:喫茶店と一般食堂を合算)が占める割合は、15.9%。一方、コロナの影響を受ける少し前の2017年あたりは、なんと20.3%。コロナ前の方が多いというデータがある。あくまで、倒産での数字なので、個人経営でやってる廃業あたりは数字に反映されてはいないが、結局はどの時代だろうとリスクはあまり変わらないって事。
今の時代に開業しても、しっかりと利益を出せてるカフェはたくさんあるし、新しい生活様式にいち早く対応したお店は、逆にイメージアップになっていたりと、どちらかと言えば、きちんとその時代に対応していけるかの方が重要だよね。
それでも、デメリットがないわけではない
とは言え、この時代に開業してもデメリットがないワケではない。例えば、座席数の減少設計。今(2021年当時)は、ソーシャルディスタンスを重視する時代でもあるため、これまでと比べると、約6割から7割程度の座席数で設計をしないといけないし、回転率もあまり見込めなくなる。次に、資金調達のハードルが高くなってることもデメリットのひとつ。脱サラして全く未経験の業種での新規開業は、それなりに資金調達が難しくなっていると思う。
他にも、自治体の要請による営業時間の制限や、新しい生活様式に対応するための設備導入や、テイクアウトやデリバリーへの対応などがそれなりに必要なのもある。
ただ逆に、新しい生活様式への対応プラス独自の感染対策の導入や、新しいサービスを考案すれば、資金調達も決して難しくはないと思う。ピンチはチャンスだ。
※営業時間の制限や新しい生活様式への対応などはコロナ流行当時の施策
「この時代の開業だからこそ」大きなメリットもきちんとある
リスクとデメリットで撃沈されてるかもしれないけれど、メリットもある。
そもそも、開業した時点で得られるメリットがたくさんある。自分の考えで動く事ができるし、嫌な人間関係で悩まされる事もない。
都心に住んでる人なら、朝の満員電車に乗る必要がなくなるかもしれない。でも、この時代に開業するからこそ得られるメリットは、人気のテナント物件が空く可能性がある事。ずっと気になってた物件が、コロナの影響で撤退や廃業なんて事もある。
時代に対応できなかったお店は、どんどん撤退していくシビアな時代。逆にこれからはじめる人の方が、ニュースタンダードでクリーンなイメージでスタートできる可能性大。他にも、これは人によってはデメリットだと思うかもしれないけど、私的にはメリットな事、「リモートワークによる集客の分散化」も期待できる。これがなんでメリットなのか、詳しくはまた今度書くことにする。
でも、一番のメリットは、開業ライバルが減るって事かも。自分と同じように、今の時代での開業に不安になるあまり、開業を足踏みしてる人がたくさんいるって事。その横をサッと駆け抜けるように、先に開業しちゃえば、ライバルよりも頭一つ分、先に進んでるって事だよね。
コロナ時代じゃなくても、開業しない言い訳はいくらでもある
コロナの時代だからって開業をあきらめる必要はないし、それを理由に開業しない人は、きっとどの時代でも開業しないと思う。
どの時代においても、リスクがなくて、確実に安定した利益を上げれて、参入ハードルが低いビジネスなんて存在しないんだから、時代のせいにしないで、一歩踏み出してみるといいし、時代に向き合ってビジネスをしていく事はとてもカッコいい事だと私は思う。2020年に日本政策金融公庫が行ったアンケートによると、開業1年未満の7割以上が、「開業してよかった」って回答してるとの事。まさに、この一言に尽きると思う。色んな不安はあるけれど、開業して本当によかったて思うもん。嘘だと思うなら、一回開業してみ。すっごい楽しいから。