溶け合う
day.54
*夜中の乱文です
触れる
先日、ヨガの先生とビーガンお菓子を作っている、魅力が全身の毛穴という毛穴から溢れ出している方とお話をする機会がありました(近々ご紹介します)。その方は大切なことを決めるのに、瞑想をしたりお気に入りの場所を散歩しては定期的に自分とお話をしているのだそう。自分の心に触れる機会を暮らしの一部にしっかりと、しかも高い優先順位で入れてらっしゃると知って、素敵な習慣だなぁ。ただただ素直にそう感じました。
一方で、ぼくなんて相も変わらず行き当たりばったりの毎日なので、まさかそんな素敵習慣は持っていないのだけど、自分の心に触れる手段を幸い持っていて、ぼくにとってはそれはアートに触れ、音楽に触れ、山を歩くことだったりして、辛うじて辛うじて我が身を保てている。
「良い作品(表現)に触れる」は、作り手の心や目線に触れることを意味するだけでなく、作品・表現を前にした時、実は何より自分自身の心に触れさせてくれてるはず (← ややこしいなぁ。もうちょっとスパンと言えるようになりたい)。つまり、良き作品・表現は我が心を映しだす鏡そのものだってことなのかな。
アートや音楽の楽しみ方なんて、もちろん人それぞれでいいんだけど、ミチカケや旅する音楽のイベントや企画は、楽しかった。とか素敵だった。とかの隅っこというかおまけでもいいから、普段無自覚な自分の心に触れた時の言いようのない感覚というか、その後の行動や大切な決断を左右しかねない種みたいなものを持ち帰ってもらえるといいな。そんな風に思って企画しています。
危うい魅力
ジョニーさんの展示。その終わりが近づいてきた。
作品の鑑賞を通じて「自身の心に触れてほしい、アクセスしてほしい」。まさにそれこそが展示の大きな大きな目的と言ってもいい。いや言い切ろう。ジョニーさんこと作家 takanori masutaniさんとミチカケの合同展「Every life has a soundtrack.」は、早いもので5/22(日)が最終日。
ピュアなんて言葉じゃ済まされない愛すべき表現者ジョニーさん。彼の作品はジワる。見れば見るほどジワって仕方ない。そして自由だ。作品の解釈の余白がとっても大きいし、つい想像したくなってしまう。
変な言い方だけどジョニーさんには世話を焼きたくなる危うい魅力が溢れてる。だって人一倍怠け者のぼくにこうして届けたい!とペンを走らせるのだから間違いない。どうか1人でも多くの人がジョニーさんの作品を前に、自分の心とアクセスできますように。そう願わずにはいられません。
さて、5/21(土)、5/22(日)はそんなジョニーさんか在廊なさいますよ。ぜひジョニーさんに会いに来てください。そしてご自身の心に触れに来てください。なお、作品はすべて販売しているので、心に触れさせてくれた作品(← なんかこれもややこしいなぁ)は、おうちに持ち帰っていただけます。
始まり / 溶け合う日
ジョニーさんの展示会は5/22で終わります。が、クロージングイベントとして、音楽家・太田美帆さんがジョニーさんの展示に捧げる特別な演奏会を5/23(月)に開催します。
わずか1年ほど前、一度は病で声を失った太田美帆さん。そんな彼女が届けんとする「愛」とは?触れるのが怖いくらいワクワクしてきた。大手術に向かう少し前の彼女にお会いした時、集まった仲間たちの瞳をまっすぐに見つめながら、うちなる想いを悲観することなく語ってくれたことはきっと一生忘れないだろうな。昨日、その時のボイスメモを聞いた。やっぱりな、そりゃそうだ。ちゃんと泣けてきた。だけどね、同時にミチカケの初ライブが彼女で良かったなぁ。とすごく嬉しくなってきたんです。
音楽にのせた愛が、歌声にのせた彼女の愛が、ミチカケを満たしていくなんて(← またしてもややこしい)。想像しただけで今にも何かが溢れてしまいそうだなぁ。
というわけで、5/23(月)は愛しかないお二人それぞれの表現が初めてミチカケで出会い、混ざり、溶け合う日。
温かいことが生まれる日にきっとなる。そう確信しています。
残り短い期間とはなりますが、ジョニーさんの展示会にぜひぜひご来場ください。そして太田美帆さんの演奏会へご参加ください!お待ちしています。
[exhibition]
takanori masutani solo exhibition
Every life has a soundtrack.
5/22(日)まで開催中。
[closing event]
太田美帆 ELHaSのための演奏会
5.23(月) 2部制 (11時 / 18時半)
ミチカケ COFFEE ANCO MUSIC
詳細・予約はこちら
音楽家・太田美帆が、作家takanori masutaniの展示「Every life has a soundtrack.」のために、アップライトピアノの名機「YAMAHA U7A 1965製」と歌で奏でる演奏会を開催。
演奏会の前日で終了している展示を、当日は演奏会のために特別に参加者の皆さまのためだけに特別開放し、尚且つ作家 takanori masutaniさんに在廊いただき、作品を直接ご案内いただけます。
ぜひ展示と音楽が響き合うミチカケ初の演奏会にご参加ください。