この色のタイルを踏み外したら死ぬ
そういう遊びを、多くの人が小さい頃にやっただろう。
私もやっていた。そして去年の受験においても同じような遊びをしてしまい、かなり大変だった。
第一志望に受からなかったら死ぬ。
別に本当に死ぬ気なんてなかったが、そう自分を追い詰めるあまり、逃げたくてしょうがなくなった。受験というシステムを作った人を何度も恨んだ。
共通テストが怖くて怖くて試験開始時間を待つ時は心臓がバクバクしていたが、試験が終わってみると
なんだ。受験ってこんなもんか。
そう思った。何を期待していたのか知らないが、そこに試験を受ける前と変わらない自分がいることに何故か驚き、安心した。
正直自分は受験を怖がりすぎていた。別に落ちたって将来不幸になると決まる訳でもないのに。
怖がりすぎたせいで勉強から逃げることもあったし、そのせいで勉強量が減って結局浪人することになったのだ。
でもまあ受かった方が嬉しい。そのために折角浪人したんだから頑張って勉強しよう。頭良い方がかっこいいし。
去年まで散々「受験を舐めるな」「覚悟しろ」と言われてきてガチゴチに身構えていたが、ゆるい心持ちの方が私には合っているのかもしれない。
肩肘張らずにやるべきことをこなす。そして逃げない。これを今年の目標にしようと思う。