めんどくさいが消える脳の使い方②
■めんどくさい
最近「めんどくさい」と
心の底から思ったのはいつだろう。
記憶を遡ったら運転免許取り立てのころ。
職場の同僚二人(どちらもまだ面識が浅い)を
私の車に乗せて遊びに出かけたときにちょうど
検問で止められ免許証の提示を求められたとき。
免許証は携帯していたしやましいことは一切ない。
でも慣れない運転と慣れない同乗者とのやりとり、
そして予想だにしてない検問に遭遇した瞬間
私の脳内メモリが限界を超えてしまって
「ああーーーー、めんどくさあああああ!」
と心の底から不満が爆発してしまった。
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私たちが「めんどくさい」と思うのには
大きく分けて3パターンに分かれています。
❶予測不能に陥り、脳のエネルギーが枯渇状態
❷生命維持を優先するためエネルギー節約状態
❸2つ以上の能力が要求される状態
たとえば冒頭の「私の運転」の場合は
❶と❸が複合しています。
苦手な運転をしつつ、当たり障りのない会話をし
そのうえで警察官とやりとりするというのは
当時の私のキャパを軽くオーバーしていました。
❷「生命維持を優先するためエネルギーを節約」
とはどういうことか?
たとえば、苦手な上司から
「明日までにこの資料まとめといて」と
指示されたときなんかがあてはまります。
なぜこれがめんどくさいのか?
それは、もし時間通りにできなかったら
「怒られる」「嫌味を言われる」などの
嫌な未来が想定されてしまうから。
これは自分の心の安全を侵害されることになり
そういった意識が芽生えてしまうと
自律神経のひとつ、背側迷走神経系が働きます。
「危機を回避せよ!安全を優先せよ!」といった
自己防衛モードに切り替わります。
自己防衛モードに入るとどうなるか?
代謝率は低下して身体の動きは鈍りやる気も低下。
とにかく、危機が去るのを待つだけになるのです。
苦手な人からの頼まれごとって気が重くなりますが
それはこういった仕組みが関わってきます。