
kindle出版チャレンジ(後編)
■二万字の壁
「本を出版するのに、何文字書けばいい?」
これは前回のまとめでも言っていたことだが
出版に求められる文字数は二万が最低ライン。
私は毎日1200文字くらい書いているので
二十日もあれば、達成可能なラインである。
そこまで分かった時点で私は目標を定めた。
一か月で出版まで終わらせる
ダラダラやってもしょうがない。
やるならキッチリ、素早くやるべし。
普段の私はのんびり穏やかなのだが
好きなことが絡むとスイッチが入る。
二万字というと「ひえぇ…書けるかな」と
生まれたての小鹿のようにガクガク震えて
さめざめと涙が溢れてしまうかもしれない。
しかしそれは登山初心者が山の頂上だけを見て
「こんなん登れないよ」とぼやくようなもので
実際やることは目の前の道を歩くだけ、である。
目の前に道はある。
一歩踏み出すか踏み出さないか。
私たちははじめの一歩を踏み出せばいいのだ。
・・・
■終わらない校正
校正という言葉をご存じだろうか。
簡単に言ってしまうと見直し。間違いチェック。
本の出版における、最重要項目と言っても
言い過ぎではない部分、それが校正である。
たとえば皆さんは誤字脱字だらけの本を
見たことがあるだろうか。ないはずだ。
本は校正して出版されるものだからだ。
しかし二~三文字くらいミスがある本は
私はけっこう目にしたことがある。
いくらプロが校正したとしてもミスは出る
現在ではデータ入稿ということもあって
校正ミスというのは大幅に減っているらしい。
しかし人が関わる以上どうしてもミスは付き物。
ここで私が言いたいのは
「ミスは仕方ないよね」ではなく
「そのくらい校正は難しい」ということ。
そしてその難しい校正をkindle出版する本人が
全部自分でやらなくてはならない。
ここはかなり大変なポイント。
なんせ、見直す度にミスを見つけてしまう。
ミスを直したかと思えば、直したことにより
行間のバランスが狂ったりしてミスが増える。
そしてまた直して・・・
「終わらーーーん!!!(魂の叫び)」
これは本当に向き不向きがでる部分。
超絶キッチリした家族でもいればいいのだが
そうそう都合よい展開なんてあるわけがない。
甘えは捨てろ。前を向け。そして進め。
私は呪文のように自分に言い聞かせた。
この地獄の校正作業を回避できる理由で
出版代行サービスを検討するのはアリだ。
・・・
■kindle出版の流れ
ここでざっくりと出版の流れを説明しよう。
①KDPアカウント登録をする
→難易度★★★★★(MAX)
Amazon様に「私、本を売りたいんです」と
販売許可を得るために、必ず行う登録作業。
パソコンスキル必須な上超絶めんどくさい。
②原稿を完成させる
→難易度★~★★★★★
ひたすら文章を打ち込み、ひたすら校正をする。
③表紙を完成させる
→難易度★~★★★
カッコいい表紙を求めれば求めるほど難しい。
逆に言うとダサくてもいいならすぐにできる。
④出版手続きをする
→難易度★★★
KDPアカウント登録をクリアできる人なら
わりと簡単にできるはず。最後の関門だ。
最初にして最大の鬼門である
「KDPアカウント登録」をクリアしてしまえば
あとはなんとかなるという印象。
ちなみに私は気合でなんとかした。
もちろんこれはざっくりした流れなので
実際にやることはもっと多い。時間もかかる。
しかしこの文章を読んで「行けるかも」と
思った人ならきっと無料出版はできるだろう。
現在「kindle無料出版マニュアル」系の書籍が
たくさん出ており、私はそれを参考にした。
kindle Unlimitedというサブスクに加入していると
無料でいくらでも読めるので大変便利。
読書好きなら入って損はないサブスク。
私も加入しているが大変満足している。
・・・
■そして出版へ。+仕掛けの解説
というわけで紆余曲折あったが無事出版できた。
Amazonで「なかよめにっき」と検索したら
おそらくTOPに出てくるはず。
今回、私がゼロの状態から調べて、作って
出版までにかかった時間はおよそ20日。
打ち込んだ文字数は約2万。
今後kindle出版をする人の目安になれば幸いだ。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
さて、昨日から記事を書き始めたのに
「いつの間にkindle出版まで終わってたの?」と
思う方もいたのではないでしょうか。
実はこの一連の出版作業は
私が去年実際に体験した出来事なんです。
noteを本格的に始める前のことなので
言ってみれば【珈琲次郎の過去編】ですね。
2022年の11月~12月にかけての事を思い出して
(そういえばこんな感じだったなぁ)と
記事に起こしたものでした。
「なんだよ!ダマすような書き方しちゃって!」
と怒ってしまう方もいるかもしれません。
気分を害されてしまったら申し訳ないです。
小説で言う叙述トリックみたいなことを
やってみたくて、このような記事にしてみました。
お詫びと言ってはなんですけど
このkindle版の私の書籍「なかよめにっき」は
本日12月18日~4日間限定で無料公開中です。
私が去年に書いたものなのでつたない内容ですが
一味違った私と嫁の掛け合いが余すところなく
盛り込まれているので御覧頂きたいと思います。
感想なんて頂けたら嬉しすぎます。
私も一年ぶりくらいに読み直してみたけど
(あんまり今と変わってないなぁ)って
ほっこりしてしまいました。
ちなみにkindle本を読むためには
パソコンでAmazonから0円購入を
しないといけません。
そして、パソコンのブラウザでも読めますが
なぜかとっても重いので、読むときは
スマホの無料アプリ「kindle」で読むと
サクサク読めます。
スマホのアプリ内では購入できないのが
少し面倒なのがネックです。ご参考までに。