夢をかなえるゾウ④
■反応
ここ数年はコロコロ的な流行もあいまって
仕事が終わるとまっすぐ帰宅する人が増えた。
リモートワーク技術の進歩によってずーっと
自宅で過ごす人もめずらしくない。
今から十数年前はどうだったか。
仕事が終わればアフタータイム。
友達と飲みに行ったり、カラオケをしたり
夜通しバカ話を繰り広げたりと
私の場合、時間とお金を浪費しまくっていた。
まっすぐ家に帰ることなんてほとんどなかった。
(帰ったら帰ったでネトゲをしていた)
要は遊びまくっていたということなんだけど
家庭を持たない男性社会人なんてみんなそうだろう。
(偏見が大いにはいっております)
何を言いたいのかというと
世の中のほとんどの人間は「反応」で生きている。
親から言われたから、勉強をする。
先生に言われたから、受験をする。
みんなやってるから、就職をする。
みんなやってるから、浪費をする。
なんとなく、自分のまわりに「反応」して
じゃあ、やろうかなって行動して生きている。
反応して、反応して、気付いたら一生が終わり。
たとえばスキルアップのため資格を取りたい人が
いるとして、資格を取ることが優先的だったら
友人からの遊びの誘いも断るのかもしれない。
でも、「誘われたから」遊びに行ってしまう。
誘われるという「まわり」に流されてしまう。
これが反応で生きてるってこと。
反応で生きるのってそれなりに楽しい。
ゲームやアニメ、小説にマンガ、動画配信なんて
世界中の人がハマってるまさに優良コンテンツ。
ただそこにある面白いものに触れているだけで
楽しい時間に没頭できちゃうんだから
そりゃ、みんなやっちゃうよね。
スマホだってみんな触りまくっているし。
もちろん、それが悪いとかじゃないんだけども
いわゆる「自分の人生」はそれじゃ手に入らない。
「あー人生つまんね」なんて言う人がいるけど
全部自分で考えて、計画を立てて、生きていたら
そんなこと言ってるヒマなんてない。
ゲームだってアニメだって「おもしろーい」
「これつまんねー」って言うだけじゃなく
超やりこんで独自の戦略を編み出したり
作者の過去作品すべてを網羅して考察したりして
それをまとめて動画にアップしたりなんかして
自分からまわりに影響を与えていっちゃう。
それは反応ではない、自分としての生き方。
反応しまくりな人生を送っていたから言えるけど
反応ってなにも生み出さない。
でも、何かを生み出すきっかけにはなるから
反応とうまく付き合えると、人生楽しくなる。