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午後の文化

七月某日 郭公 会合

この日の研究テーマは珈琲の抽出温度と風味です。

100℃…90度…80℃…淹れるお湯の温度が異なると、珈琲の風味にどのような違いが表れるのでしょうか?

豆の量や挽き方、抽出時間などその他の条件は揃えての実験です。

普段それなりに弁えて、気分で使い分けている湯温ですが、こうして飲み比べをしてみると改めて珈琲のニュアンスやそれぞれの好みなどが分かってきます。

次回は挽き方で比較をしてみようかしら。

郭公の会合では毎度このようにテーマを設けて、試したり話し合ったりしています。

全ては至福の一杯の為に…

なんて言えたら格好いいのでしょうが、そのじつ大半の時間はおやつと雑談に費やしていますから、本当のところはただ気持ちのいい午後を過ごしたいだけなのかもしれません。

同人メンバーのアッちゃんは僕たちの活動を「午後の文化」と評してくれました。

郭公は珈琲をめぐる心地よい「午後の文化」を紡いでゆきます。

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ひるね、かつこうにおこされて山の中

 荻原井泉水 


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