面接をしています。
しかも、私のアシスタント募集の面接をしている。
人生って、何があるか分からない。
超氷河期真っ只中ののちょうど2000年、地方の芸術大学を卒業して実家を出て、やっとこ入った会社は半年で無くなってしまった。
正社員の口はなかなかなくて、バイト先が給与未払いのまま無くなったり、当時の人並みにパワハラとかセクハラとか、色んな職業も経験し、すったもんだの道のりの中で、面接もたくさん受けてきた。
もちろん、素敵な人達に出会って、楽しいことも、良いこともいっぱいあって、今があるので、後悔はないです。
にしても、それが、いま、面接をしているのです。
なんだか不思議な気分だよ。
面接に来てくれた方は、本当に皆さん、素敵な人ばかりだった。
住宅街にある、一戸建の小さな事務所で、給与も高く無いし、仕事内容も「飲食店の経理を中心としたバックオフィス全般のアシスト」って、一応経理って事なんだが、幅広くて不明だし、それでも来てくれてありがとうという気持ちでいっぱいになります。
この短い時間の中の応答で、なるべく分かりやすく話して、答えるように努めたつもりだけど、30分くらいで分かることなんて、お互いほんの少ししかないし、結局、こういうのは、縁なんだよなと、しみじみと思う。
面接は、社長と上司と私の3名で対応して、何人かと会った中で、この人と働きたいなと思った人は、ある人物で3人共に一致した。
「美味しくご飯食べそう」
その時の面接が終わって、3人で最初に交わした言葉がそれだった。
事務の経験も数ヶ月、経理経験もない、だけど「美味しくご飯をたべそう」
な元気いっぱいな彼女と、11月から働くことになりそうです。
それはそれで、私達も冒険なのだけど、面白そうじゃないか。
楽しみです。
縁とは本当に、不思議なものですね。
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