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誰そいつ?知らな〜い

楓さん(@kaede_yukkuri)の三次創作となっております
元ツイート

https://twitter.com/kaede_yukkuri/status/1627255912422604801?s=20

屋上の端 人がほとんど来ない…というか知ってる人がほとんどいない場所
「ニア〜飯食おうぜ」
「うえっあっうんちょっと先いってて?」
「なんかやることあんの?」
「そ」
「…」

先行っててってなんだよ いっつも大体ここで食べてるじゃん

「ニアって嘘下手だよな」
「わっ先行ってってば!」
「や〜だ話聞くまでついてく」
「ストーカーじゃん」
「そうだよプライバシーなんて知らないよ?」
「ひどいとおもいます」

「はははっ やっぱみーくんと話してるとやなこと吹っ飛ぶなぁ」
「そう?」
「そうだよ」
「…で?何があったの ニアが泣くなんて珍しい」
「うーん」
「ちょっといじめられちゃって」
「…やばくないそれ」
「大丈夫だよ 集団でやられてるわけじゃないから」
「大丈夫じゃないだろ泣いてんだから 集団がどうとか関係ないよ」
「ちょっと弱ってたところにいじめられちゃったからさ」

「ねぇ」
「な〜に」
「ニアってやっぱ嘘つくの下手だよ」
「…」

「ほらこっちおいで?」
「なにそんな腕広げて」
「ちっちゃい頃よくやったろ?」
「…もう高校生だよ?」
「大人でもよくやるよ?」
「…」
「こんなとこ誰も見てないよ」
「…ん」

ニアちゃんはダミーくんの胸に顔を埋める
泣いてるわけじゃないし愚痴をこぼすわけでもない
それでもどこか安心したような
今まで抱えていたものをぱっと手放せたような
そんな感じがした

そんなほっこりした空気とは裏腹に
ダミーくんの目は見ただけで背筋が凍るような冷たい目をしていた




「がっ!」
「はぁっはぁっ」
「な…何だよ!何なんだよ!」
「何でこんなことするんだ!」
「ん〜?」
「じゃあさ」
「っ!?」
体が上手く動かせなくなる 脳から危険信号が全身に送られてるのが分かる
「何でニアにあんなことするの?」
近い…怖い…
「あ…う…」
頭の横の壁を足で蹴りつける
ダァンと物凄い音が響く
「さっさと話してくれない?僕も暇じゃないんだ」

ニアに聞いても名前は教えてくれなかった
教えたらみーくんは何かしてくれるからか迷惑かけちゃうって
でも見つけるのは簡単だった
こいつの事は大体調べた
でもニアをいじめるような原因は分からなかった

「俺は…」
「はやく」
「俺はニアちゃんが好きなんだ」
「…」
「でも…どうしてもうまく話せなくて…悪態つく感じになっちゃって…」

「ふぅ〜ん」
「そっっかぁ」
「お…おい 何する気だ」
「最初はいい感じにボコして近づけさせないつもりだったんだけどな」
「おいやめろ…は?なんだそれ…」
「ん〜?何だろうね?」
「わかったもうしない!もうしないから」
「もうしないとか関係ないよ」
「は?じゃ何で」
「俺の私情」
「まっ待ってやめてくれ…」
「じゃね」




「ねぇみーくん」
「なに?」

今はお昼 珍しく教室でお弁当を囲んでる

「あの子知らない?」
「あの子?誰そいつ知らなーい」
「あのこの前いじめてた子」
「知らないよ 名前も顔も知らないんだから」
「そ〜だよねぇ」
「最近見なくてさ ちょっと心配なんだ」
「…心配なんだ」
「まぁ うん」
「ま多分大丈夫でしょ」
「そうだといいけどなぁ」



一次創作 いぬいさん(@Omotidoggod)
二次創作 楓さん(@kaede_yukkuri)
三次創作 こーひー(@coffee_1007)


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