見出し画像

紙一重

Uruさん 『紙一重』の歌詞をLLMに読み込ませてプロットを書き出して、プロットから書き起こした小説です。

私は、今、彼女と暮らすあなたに会うために山を登っていた。
風が吹いて落ち葉が舞った。
眼下には、美しい村が広がっていた。
こころは晴れやかだ。
私は、生きている。

私たちは戦場で出会った。
あなたは、思い詰めた顔で相手を倒し続けていた。
残酷な戦場の中で、あなただけが美しい何かに向けて進み続けているようだった。
あまり多くを語らない人だったけど、ある日あなたは彼女との思い出を語ってくれた。
あなたもまた、あの戦いの中で死んでしまうことを考えていたのかもしれない。

あなたは言った。「必ず彼女のもとに帰る」と。
それは、決意であり、自分への戒めでもあった。

私はあなたに焦がれていたのかもしれない。
あなたが語る彼女との思い出が幻なら良いのにと思ってしまった事もある。
でも今、幾度もの生死を抜けてあなたと私は生きている。

あなたがたどり着いた安住の地へ向かう。

あなたは、あの頃恋焦がれた生活を手に入れているのだろうか。
私は、そう思うと、とても嬉しかった。
私は、あなたに会えて、本当に良かったと思う。

いいなと思ったら応援しよう!