23.4.23 不登校 「あお」を分析してみる
息子「あお」はどんな、か。分析してみる。
なんでそんなことを思ったのか。森田直樹著「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」を読んでいる途中だから。
著者が本の中で、「お子さんの良いところを3つ教えてください」と投げかける。
1 優しいところ
2 運動が好きなところ
3 「ありがとう」が言えるところ
抽象的だなぁ、と我ながら思った。
パッと頭に思い浮かんでも、言葉にしようと思うと、シャボン玉のようにすぐに消えてしまう。
人に伝えるためには、自分が思ったり考えているだけではだめで、言葉にして発していかないと伝わらない。だから、「あお」に伝えるためにも、どんなところが良いところなのか、考えてみる。
「あお」
・優しい。
・自分よりも強く主張する相手や自分のことを揶揄われたり、冗談を言われると正面から受け取り流すことが苦手。
・優しい友達が大好き(誰でもそうだと思うけれど)。どうして?と考えてみたら、「あお」が主導権をもって遊びを決めたり行動することを否定されたりしないからでは?と思った。そう考えると、自分より年下の子と遊ぶことも好きだし、上手。「こうするといいんだよ」「これをしよう」とお世話をしている。年上と遊ぶと、どうしても自分よりも知恵があり賢いから、思うようにいかないことがある。そうなると「つまらない」「やだ」と喧嘩になる。自分に主導権をもてるように遊ぶことを好むらしい。
・嫌なこと、面倒なこと、(母が)やらないといけない(と勝手に感じている)ことを、何かと理由をつけてやらないことがある。納得しないと動かない。やる意味を持たないと動かない。
大人の都合で、うまく動かしてみようとすると、最近では知恵をつけて、動かなくなっている。見せかけの言葉掛けや嘘は、見抜く。対子ども、としないで一人の人間として敬意をもって接する必要があるんだな、と感じる。
言語化すると、見方が変わる。見方が変わると、どんな風に声をかけ、接したらいいのか、考えることができる。関わり方の選択肢が増える。
視点を持つと、新しい切り口が見えてくるはずだ。
と、いろいろ自分の気持ちを書いてみるが、一番はやっぱりどれだけ真剣に、どれだけ当事者になって悩んでいることに向き合えるか、だよな。あーだこーだ胸のうちを書くけれど、どっかで、他の誰かが解決してくれる。時間が経てばいつのまにか前と同じようになって元通り。淡々と日々を過ごせば、時間が解決してくれる。そんな気でいた。でも、森田直樹著「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」を読んで、そんな夢見たいな魔法は起こり得ないこと。
不登校にきく特効薬はないし、家庭で日々を一緒に過ごす母の私が、「あお」の自尊寛容を高めること、つまり「自分は大丈夫」「できる」「やれる」「がんばれる」の自信の水を少しずつ少しずつ入れてやらないと、現状は変わらないってことを考えた。逃げてばかりいるのは、私もそうだ、と。大変なこと、考えたくないこと、辛いことからは、目を背きたくなる。
覚悟を決める、とか堅苦しいものでなくてもいいから、余裕をもって、「あお」のいいところを、私の嬉しい気持ちも合わせて伝えていくことを、始めよう。兄「あか」にも同じように。いや、それ以上に。そうして、家族をつくっていかなくっちゃな。