
生徒と向き合い、自分と向き合う|まなび場大学生スタッフインタビュー~参加してみて考えたこと、日常に持ち帰るまなび~
大学生になってはじめての夏休みに、まなび場に参加することを決めたまいぴー。「北海道にいくことも、飛行機に乗ることも、家族以外の誰かと暮らすことも、全部はじめてだった」そんなまいぴーがまなび場で何を感じ、何を持ち帰ったのでしょうか。
まなび場の大学生スタッフに、参加のきっかけや感想、そして日常に持ち帰ったまなびや気づきをインタビュー。今回は、2024年8月に行われた「童話村たきのうえ まなび場」と9月に行われた「しゃりまなび場」の大学生スタッフ・まいぴーにお話を聞いていきます。

新しい世界へ飛び出してみて
――まいぴーは、大学生になってはじめての夏休みだったよね。まなび場に参加しよう!と思ったのはどんなきっかけだったの?
Instagramの広告!正直、最初は素通りしたんだけど、「教育関係の活動、興味あるなあ」「北海道か、行ってみたいなあ」「…交通費が支給?宿泊費も…?」といくつか心に残ることがあって、まずは詳しく聞いてみよう!と思い切って説明会に参加してみたんだ。
私は今年大学に入学したんだけど、それまでは勉強漬けの毎日だった。特に、浪人したこともあって直近の一年は、ずっと机に向かって問題集とにらめっこ。まなび場の大学生スタッフ募集の説明会に参加してみたら、新しい世界に飛び出してみたい!っていう気持ちがどんどん湧き上がってきたんだ。
大学進学で生まれ育った地域を出るまでは、親や友達を含めた周りの視線や学校生活の忙しさを言い訳にして、置かれた環境にとどまっていた。安牌にいた感じかな。もっといろんな世界を見たいと思う反面、一歩踏み出す勇気を持てずにいたんだ。
自分の中でもそれに気がついていて、なにかに挑戦して自分を変えるきっかけがほしいとぼんやり思っていた。そんな時に見つけたのがが、ここ!
――まいぴーの中では、知らない世界に飛び出す一歩だったんだね。
まなび場に参加することが決まったときは、とにかくワクワクしていたな。でも、北海道に行く日が近づくほど、自分が生徒に伝えられることって本当にあるんだっけ?という不安も見え隠れし始めて。楽しみ半分ドキドキ半分の気持ちで、飛行機に乗り込んだことを覚えているな。
――参加前のそわそわした気持ち、わかるな。どんな大学生がいるんだろうとか、どんな宿なんだろうとか、あとは上着はもっていったほうがいいのかなとか(笑)。
行く前にそわそわしすぎて、同じ現場に行く大学生にDMで質問攻めにしちゃって。スーツケースの大きさとか、服装とか、水筒なのかペットボトルなのかとか・・・。今思えば大したことない質問ばかりだったな(笑)。でも、はじめての北海道1週間の生活は私にとって分からないことだらけだった。

実際に行ってみると、意外と共同生活には馴染めたかな。朝起きてから夜寝るまで、家族以外の人とずっと一緒にいるのははじめてだったけれど、同じ時間を共有するからこそ、お互いの考え方とか性格がよくみえるからおもしろかった。
そうそう、みんなでクレド(※行動の指針や約束を明文化したもの。まなび場のオリジナルクレドがあります)を考えたんだよね。すでに掲げられているまなび場のクレドに追加して、滝上のまなび場でのクレドを大学生スタッフで考えたんだっけ。

お互いに、会って間もない日の朝に話し合って決めたんだけど、ここでそれぞれのまなび場に対する考え方を共有できたのはよかったかな。ここで、私も自分のことを少しずつ開示することができた。
まなび場での出会いから
――大学生同士のコミュニケーションもまた、大切だよね。
まなび場でいろんな大学生や社会人に出会えたこともまた、大きな学びだったんだ。海外に行ったことのある人もいたり、自分でイベントを企画運営している人もいたり、住む場所が何か所もある人もいたり。

そんななかで自分はこれまで何をしてきたのか?ってずっと考えていた。みんなのことがどこか羨ましかった。いろんな経験をしているから、まなび場に来る生徒たちに伝えられることもたくさんあるんだろうなって。
今の私には経験していないことや知らない世界がまだまだたくさんある。でもね、やろうと思えばできることもたくさんあるって、自分と同じ大学生が気づかせてくれたんだ。
――うん、なんだか、まいぴーらしくて素敵だ。
まなび場がおわって日常に帰ってきて、一番の大きな変化は自分の考えを明確にしていくことを心がけるようになったこと。まなび場に参加する前は、頭の中では考えていても、アウトプットすることはしてこなかった。どこか、放置していたんだ。自分自身がやってきた経験を立ち止まって振り返ってみるということを、いまは意識しているな。
そうすることで、自分の軸が明確になってきた。誰かに自分のことや自分の考えを話したり、伝えたりすることが少しずつできるようになって自信がついてきた気がする。

最後に
――まいぴー自身にも大きなきっかけになったまなび場だったんだね。最後に、まいぴーはどんな人にまなび場に来てほしいと思う?
自分の経験や考えがある人、って言いたくなるけれど、私自身はまったくそうじゃなかった。だから、おもしろそうだぞと思った人は挑戦してみてほしいなと思います。
挑戦することでみえてくることがたくさんある。決して、生ぬるい場所ではないけれど、自分と向き合い、地域の子どもと向き合う。そうして私たち大学生自身も日常へ帰り、またそれぞれの人生を歩んでいくんだなって、思います。
「まなび場」は、どんな場所に生まれても、すべての子どもたちが自分のセカイを拡げ、 様々な選択肢を知ることができる、そしてすべての子どもたちが自分の可能性を信じ、その選択肢を選べる存在であることを自覚する、そんなことを目指した教育プログラムです。
世界を拡げ、可能性を信じる多様な学びの場をつくるために、全国から大学生を募集しています。
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