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いい”思い出”で終わらない|まなび場大学生スタッフインタビュー~参加してみて考えたこと、日常に持ち帰るまなび~

大学構内でスタッフ募集のポスターを見て参加したという、大学2年生のあみ。「学習支援のボランティアをしていて、地域や教育に興味があったんだ」、そんなあみがまなび場を経て感じたこととは?

まなび場の大学生スタッフに、参加のきっかけや感想、そして日常に持ち帰ったまなびや気づきをインタビュー。今回は、2024年9月に上川町で行われた「ミライ・キャンバス~2024夏~」の大学生スタッフ・あみにお話を聞いていきます。


思い出作りではなく生徒の日常を想う

――あみは、上川町のまなび場に参加したんだよね。早速だけど、印象に残っている場面を教えてほしい!

この写真かな。生徒とアニメの話をしているんだよね。実は最初は、お互いに緊張していて、どこかよそよそしかったんだ。

でも、話しかけることを諦めずにいたら、少しずつだけどぽつりぽつりと彼女自身のことも話してくれるようになって。そうだ、会場の外へ出て、散歩もしたな。

――散歩、いいよね。

そうして話しているうちに、過去の私といまの彼女が、似ていることにも気がついたんだ。もちろん、彼女のすべてを私が理解できるわけではないけれど、いまの彼女にどんな言葉をかけるか、自分と照らし合わせながら向き合ったかな。

最初はまなび場という場所へ緊張していた彼女だったけれど、他愛のないアニメの話をできるくらいまでリラックスしてくれて。

――そんな一コマだったんだね。あみは、レシピ(※大学生スタッフがスライド資料を使いながら自らの経験等をもとに中高生へメッセージを伝える時間)にも挑戦したって聞いたよ。

いや~、人生はじめての徹夜を経験した!(笑) 夜が明けて、朝になっていく景色をはじめてこの目で見た。

なかなか納得できるものができあがらなくて。私が伝えたいこと、それをどんな言葉で表現するのか、どんな順番で話すのか、具体例をどうするのか…ずっとずっと考え続けたな。メッセージを伝えたいとある生徒がいて、その子の顔を思い浮かべながら。

おにぎりって、いろんな具の種類があるでしょ。時には、自分を含めてみんなが食べたことのない具に出会うこともある。それを自分が食べてみようと思ったときに、みんなに「絶対に美味しくないよ!」って言われて食べるのをやめるのは、もったいないと、私は思う。

こんな具体例を考えて。”自分が本当にやりたいことに蓋をしている”、あの子に届けたかった。考え抜いてつくったレシピは、きっと伝えきることができたんじゃないかな。レシピという機会をもらえて、よかったって思うよ。

変化した私のイマ

――あみがまなび場に参加したのは、どんなきっかけだったの?

きっかけは、大学に貼ってあったポスターだったんだよね。

私は大学に入る前から漠然と、教育に関わっていたいなという思いがあった。そんななか、ふとまなび場ポスターを見かけて、気になって。まなび場に参加したのは今年の大学2年生の夏だったけど、実は大学1年生の頃からInstagramやHPもチェックして、活動を見続けていたんだよね。ずっと片思いをしていた、みたいな気持ちかも(笑)。

まなび場に参加したいなという思いも持ちつつ、大学1年生の頃から学習支援のボランティア活動も続けているんだ。週に1回、中高生に勉強を教えたり、おしゃべりしたりしてる。

――そうだったんだ!あみは普段から中高生と関わっている中で、今回のまなび場の期間ではどんなことを感じたのか、気になる。

今まで、特に学習支援のボランティアに参加しているときの私は、遠慮しすぎだったのかもしれないと気づいた。たぶん、遠慮していたのってその場の安全性とか楽しさを優先させていたから。例えば、休憩時間に雑談をしてしまっていたりとか。でも、それってきっと、生徒にとっても自分にとってもただの良い思い出にしかならないんだなって。

まなび場は、配慮はするけど、遠慮はしないというか。ただ雑談を続けていくのではなく、大切にしているのは対話。意図を持って、生徒と接していくということを学んだ。

そしてそこにあったのは、「問い」で。その生徒に、自分の未来に対して想像を膨らませてもらいたいとか、まだ自分の知らない自分に出会ってほしいとか、願いを込めた「問い」を投げるということにトライした期間だった。

まなび場を経て、学習支援のボランティアに行ってみると、自分の変化に気がついたんだ。対話や問いを通して目の前の生徒の日常を想う関わりをしたいと、思うようになった

最後に

――最後に、あみはどんな人にまなび場に来てほしいと思う?

一期一会にわくわくできるひと、かな。大学生スタッフ同士も、生徒も、社会人スタッフも、受け入れ自治体のみなさんも、地域の人も、みんなはじめまして。だからこそ、この出会いにわくわくして、出会いを大切にできる、そんな人に来てほしいなって、思います。

――ここまでインタビューに答えてくれて、ありがとう!あみ自身の教育に対する考えも深まった期間だったんだね。

「まなび場」は、どんな場所に生まれても、すべての子どもたちが自分のセカイを拡げ、様々な選択肢を知ることができる、そしてすべての子どもたちが自分の可能性を信じ、その選択肢を選べる存在であることを自覚する、そんなことを目指した教育プログラムです。
世界を拡げ、可能性を信じる多様な学びの場をつくるために、全国から大学生を募集しています。

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