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僕の背中も押してくれた|まなび場大学生スタッフインタビュー~参加してみて考えたこと、日常に持ち帰るまなび~

北海道紋別市出身で、現在は台湾の大学を休学中のえいと。「自分が生まれ育った北海道で、こんなプログラムがあったとは」と、まなび場をInstagramで見つけたときに感じたそう。

まなび場の大学生スタッフに、参加のきっかけや感想、そして日常に持ち帰ったまなびや気づきをインタビュー。今回は、2024年8月に行われた「あしてらぴっぷ2024」の大学生スタッフ・えいとにお話を聞いていきます。


「まなび」への興味から

――えいとは、まなび場をどうやって知ったんだっけ?

Instagramでたまたま。「大学生が地域の子どもたちへ『まなび』のあふれる居場所を届ける」という言葉にピンときて、説明会に申し込んでみたんだ。

説明会では、会社の説明や、まなび場の詳しい内容、どんな暮らしを送るかとか、いろんな話があったけど、きよとさんの言葉に自然と動かされたんだよね。

――そうだったんだ、たしかにきよとさんの言葉には力というか信念というか、奮い立たせられるなにかがあるよね。でもこれは実際に体感しないと、わからないかも。

うん。きよとさんの言葉の力が最後の一押しになって、まなび場の大学生スタッフに挑戦してみようと思って。それに、自分自身が北海道の紋別市出身というのも重なった。自分が生まれ育った北海道で、こんなプログラムがあるんだって知らなかったから。

あとは、「まなび」にも興味があって。中高時代の学校の勉強は”やらされている”という感覚があって、成績が評価されるのではなく知的好奇心を湧き出させる「まなび」とはなんだろうってよく考えていたんだよね。それが、この場にはあるのかもしれないと思ったのも、参加のきっかけだったな。

大きな挑戦、背中を押してくれた仲間

――「まなび」への興味か。実際にまなび場に参加してみて、どうだった?

素直に言うと、難しかった。けれど、参加してよかったなってすごく思う。

僕は自分から積極的に話しかけるというコミュニケーションをとるタイプではなく、普段から聞き手役になることが多いんだ。現場では「まなび」が生まれるような聞き方も模索したけど、それ以上に「まなび」を開くための声かけや、自分からなにかを伝えることが必要だったけれどやはりちょっぴり難しくて。

1日目の夜に周りのスタッフから、えいとは生徒にもっと積極的でもいいんじゃない?って言われて。生徒に向けてなにかを提案してみるという挑戦をしてみたら、というアドバイスもくれた。気合をいれて臨んだ2日目、僕なりの意識はしたはずだったんだけど…。

やっぱり、まだまだ聞き手役にしかなれていなかった。聞き手役であることが悪い、というわけではないのだけど、まなび場の僕たちがつくりたいもののためには、そこの殻を破らなくちゃいけない。一緒に現場をつくる大学生や社会人から、妥協のないフィードバックを言ってもらえたことはすごく印象に残っているな。

――伝えるって、簡単なことじゃないよね。えいとは、レシピにも挑戦したんだよね。レシピはまさに、伝えるという機会だと思う。

いま改めて振り返ると、僕にとってレシピは大きな挑戦だったな。生徒たちに何を伝えられるだろうと考えたときに、自分とじっくり向き合うことになった。自分が目を瞑っていたのかもしれない弱さに気づくことができて良かったなって思う。

僕が伝えたかったメッセージは、「新しい世界に飛び込めば新しい世界が見えるから飛び込んでみてほしい」ということ。でも、これを伝える資格が自分にはあるのだろうか、とレシピの前日の夜中にずっと考え込んでいた。伝えたいことと、本当に自分がそれを伝えられるだけの人間なのだろうかという狭間で、泣きながら葛藤してしまった。

でも、そこで背中を押してくれたのもまた周りの大学生や社会人だった。「うまくいかなかったこと、うまくいかないことも、えいとの言葉で話してほしい」と言ってもらって。この言葉で、僕も伝えていいんだと思えたというか。あとはやっぱり、ここに来たからには、やりきってやると覚悟を決めて挑んだレシピだったな。

この写真が、実際にレシピをしているところ。みんなすごく一生懸命聞いてくれて。そして、一番後ろにいるのが大学生スタッフのりゅう。ここに写っているのはりゅうだけだけど、こうやってみんなが応援してくれたから最後までやり切れたって思う。

最後に

――えいとにとって、ひとつ殻を破る、そんな期間だったんだね。最後に、えいとはどんな人にまなび場に来てほしいと思う?

僕がまなび場に参加したのは、純粋な興味がはじまりだったからな。まなび場というものに惹かれるひとには、ぜひきてほしいな。

僕は、この社会がみんなが自然体でいられる社会だといいなと思っている。自然体で、興味に素直にいられる社会が心地いいなって。今回まなび場でその心地よさをすごく感じたから、そんな素直なひとがまなび場にもきてくれたらいいなって思うかな。

――ここまでインタビューに答えてくれて、ありがとう!まなび場を経て、今は休学をしていて、この先のえいとがどんなことを感じていくのかも、楽しみだね。

「まなび場」は、どんな場所に生まれても、すべての子どもたちが自分のセカイを拡げ、様々な選択肢を知ることができる、そしてすべての子どもたちが自分の可能性を信じ、その選択肢を選べる存在であることを自覚する、そんなことを目指した教育プログラムです。
世界を拡げ、可能性を信じる多様な学びの場をつくるために、全国から大学生を募集しています。

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