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ワークショップ/イベントの静的記録の効果と意味の考察

コエリと申します。note 書きたいこと山盛りなのに全然筆が進まない自分に喝を入れるために #WDA の note 部に入れて頂きました。(そして2回も投稿日を延期...遅延理由は後述しますが、筆が遅くてすみません!)

ここ数ヶ月WSやイベントの記録や主催を数件行った中で、写真できちんと記録することの効果や意味について考えることがあったので、まだ考えが浅いですがまとめてみました。

そもそも私の経歴

去年までキヤノンという会社で主にカメラのUI/UXデザイナー、今は出張撮影マッチングサービスの OurPhoto でサービスデザイナー(といいつつ企画からイベント運営まで色々)しながら、社会人大学院生をしているものです。参加型デザイン・共創・サービスデザインなどに興味があります。

過去も主に社内で複数部署を交えたワークショップの企画・運営をやることが多々ありました。

経歴の通り、昔から写真/映像に興味・縁がありまして、今もデザイナーが本業ですが、たまに撮影も請け負ったりしています。

最近関わったワークショップ/イベント

少し前、5/25(日)のことになりますがグラフィックレコーディング(グラレコ)で有名な清水淳子さんが主催するWS「ビジュアライゼーションクエス #VMQ2019」にて記録撮影係として参加させてもらいました。

そのとき私が撮影した記録はこちらで共有しています。

この時のWSの内容については、すでに様々な方が既に記事にしてくださっているので、ここでは割愛します。

ビジュアリゼーションを通して「問い続ける方法」を学んだ話|臼井 隆志|ワークショップデザイン|note 

VMQ2019を通して:振り返り|akiramotomura|note 

ビジュアライゼーション マウンテン クエスト #VMQ2019 多様性の時代に得たチカラ~連なる山の上に私達が見たものは?

ビジュアライゼーションマウンテンクエスト(#VMQ)に参加してきた。|タカタ ユナ(ゆっち)|note

あとは直近ですと、OurPhoto 絡みで出張フォトグラファー向け講座イベントの企画・運営・進行をさせてもらいました。こちら2件は合間に実践や実演が入ったりするタイプのイベントです。

WSやイベントでは、言わずもがな、その会自体をどう進行していくかそのファシリテーションや運営が重要な訳ですが、その会自体の記録行為もその会の成果や効果の振り返り、その結果を受けてプロジェクトや問題を前進させる際の原動力となり得る、とても重要な役割と感じています。

普段私が撮影するのは、自分の子ども・家族や、依頼された第三者のご家族のイベント(お宮参りや七五三など)が多いのですが、今回のこれらWS/イベント撮影を通して、改めて記録写真って難しいな、WSの撮影って考えること・気にすることが凄く多いなと感じました。

実際、今仕事をしている出張撮影マッチングサービスの OurPhoto でもWSを初めとするイベント撮影の依頼もそこそこありまして、場の全体の雰囲気に加えて、初めから終わりまでの空気感参加者の変化をつぶさに記録する撮影って、かなりニーズあるのだろうなぁという感触を持っています。

お宮参りや七五三などは、ある程度行動のパターンが決まっているので、次はこう、など予想がしやすいですが(もちろん子どもの様子などで状況は色々変化しますが)、WSはそれこそナマモノ。課題の数こそWSもあるでしょうし、どういう人が参加するかによって、WSで出てくる意見や方向性、そこで起こる行動や進め方も変わってくるでしょう。臨機応変さへの対応がより求められる撮影ジャンルだなと思うわけです。

つい iPhone などスマホでパシャリで記録を終えてしまいがちですが、記録のコツを踏まえてきちんとした記録を残すことで、

・イベントの振り返り/内省
・成果の確認や次回開催へ向けての改善
・次への営業活動(社内・社外含む)

などへの効果が倍増するな、と改めて確信しました。

当たり前っちゃ当たり前のことなのですが、意外に記録係って、WSやイベントが開催される直前に慌てて設定されたり、ついでで頼まれたりしませんか?ついででやるにしても、事前情報の共有があるかないかで、そのクオリティがかなり変わってくるなと思っています。

グラレコが抽象的なその場の会話や思考などをロジカルに表現するのに対して、写真はその場の雰囲気や参加者の感情の揺れ動きを生々しくリアルに表現できます。グラレコで伝わりきらないその場の熱や空気感は写真が強力な補助ツールになると思いました。

WSにおける写真記録の効果を最大限にするために、ここ数ヶ月感じたこととして、そして今後WSやイベントの記録を効果的に行うために、撮影側でも運営側でも、下記に気をつけたいなと思いました。

(1) そもそもなぜ記録を残すのか残したいのか何に使うか事前すり合わせ
(2) 主催者側が想定する期待値の確認

その期待が現実のものになっているかどうか、を気にしながら撮影するのと気にしないで撮影するのとでは、かなり記録内容に差がでそうと感じます。例えば、最初に自分自身で悩んでもらってから、最後に分かった!という閃きを得て欲しいという趣旨があったとしたら、それにまつわる表情を全て捉えておけると記録としては凄く良い。なので、記録者にはそれを是非事前共有しておくべき!
(3) だいたいの進行スケジュール/内容の事前確認

単なる座学と、会場内を動き回る人がたくさんいるイベントの撮影では、撮影時の立ち位置や動き方が全く変わってくるので、事前にワークショップ/イベントの流れを掴んでおくことはかなり重要です。
(4) 画角の異なる複数カメラ持参もしくは2人以上で記録できると尚良い

模造紙など成果物の記録撮影
と、参加者達の表情の変化を捉える撮影、当たり前だけど撮影する際に気をつけること/適したレンズが違うので。ただし、記録係にまで余裕があるWS/イベントって私自身もあまり見たことがないので、(1)-(3)がきちんと行えているだけでもかなり良い記録になりそうという実感を持っています。
(5) WS準備風景〜小道具〜懇親会風景なども小まめに記録しておく

次回開催の時の手がかりになるので、絶対あった方が良い。意外と忘れがちなところだと思っています。

すでに、グラグリッドさんとフォトグラファーの逢坂さんという方がタッグを組まれて、下記のような取り組みをされていて、とても参考になります。

新しい試みこそ軌跡を残したい!大切なワークショップレコーディングフォトの話|グラグリッド編集部|note 

リアリティをどう残すか、どこを切り取るか、WSの成果物(模造紙など)と人の表情や会場の雰囲気の記録をどう切り分けて撮影していくか、今後もゆるりと試行錯誤したいです。

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ここからは蛇足

投稿遅延の理由:デンマークへの留学準備が佳境すぎた

本当はこの note を 9/5 に公開したいと思っていたのですが、9/10 よりデンマークのコペンハーゲンにある大学 IT University of Copenhagen (ITU) へ参加型デザイン・共創・サービスデザインあたりの勉強・研究をしに交換留学へ来たところで。その渡航準備が慌ただしい中で、手をあげてしまったので、結局投稿日を守れませんでした、初回からすみません。(>_<)

デンマークには半年滞在予定ですが、デンマークでもWSやイベントに参加したり主催したりすることがありそうなので、随時WS記録についての思考を巡らせられたらと思います!

娘5才を連れてのデンマーク留学珍道中についても、近々何かしら note したいです。Tak!

下記は、交換留学先の ITU の内観です。心なしか、私が所属するはこだて未来大学に建物の雰囲気が似ていて、初めて来た感じがしません。 :-)

写真 2019-09-11 13 59 33

以上

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Eriko Okada / KOERI
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