【読書ログ】刀剣画報 一期一振と大坂の陣
読書記録にムック本とか雑誌を含めるってありなのかと思いつつ、先月購入した刀剣画報の感想をつらつらと書いていこうと思う。
購入の目的
目的はずばり、「舞台『刀剣乱舞』 天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-」の予習・復習のためである。大坂冬の陣が舞台で一期一振がメインの刀ステをやっている最中にこのテーマを持ってくる刀剣画報さん商売上手。
ちなみに私は審神者(さにわ)歴こそスマホ版が出てから始めて五年目を迎えるが、開始2ヶ月で放置→映画で戻ってくる→大演練で沼落ちというペーペー審神者である(分からない人には一ミリも通じない自己紹介)
本物の刀や2.5次元や二次創作の世界には最近足を踏み入れたばかりなのだが、「自分は”刀剣女子”というワードを使われるとそれだけで距離を置きたくなるタイプのオタクである」ということはすでに分かっている。
なのでこうした狙いすぎの特集には正直なところ懐疑的だったのだが、初めて生2.5次元デビューをするにあたって舞い上がり購入にいたった。
(ちなみに肝心の舞台は一期一振役の本田礼生さん負傷により一部で公演中止となってしまった。今月リベンジ予定なので舞台の感想はまた後日)
中身と感想
今回の特集についての感想を述べる。(連載と思われる物については省いているが、刀剣画報は初めて購入したので連載と思っていたけど実は特集だったものもあるかもしれない。)
大坂の陣ゆかりの人物とその愛刀の紹介
40P近くに渡って30人46振りが紹介されている。レイアウトも背景も美しく、さらに文章も分かりやすくて興味深く楽しめた。歴史はあまり詳しくないので関ヶ原時から代替わりしている武将についてはさっぱりだったのだが、紹介されている順番が分かりやすかったおかげで「この順番で登場するということはたぶんあの人の跡継ぎだな」とすんなりと読むことができた。
これは2016年の大河ドラマ「真田丸」での記憶もかなり役に立っていると思う。(片桐且元なんて賤ヶ岳七本槍というより苦労人のイメージだもんな)(というか真田丸が5年前という衝撃)
大坂の陣についての解説
大坂の陣?冬と夏があるやつだよね。どっちが先だっけ。くらいの知識しかなかったとしてもこれを読めば基本的な知識は手に入る。わかりやすいし読みやすい。
大坂の陣で焼けた刀の再刃を行った刀工の紹介
豊臣秀吉は刀の蒐集家だったのだが、大阪城と共に貴重な日本刀がたくさん焼け落ちてしまった。それを惜しんだ徳川家康が名刀の再刃(焼けてしまった刀に再度焼き入れを行うこと)を命じた…というのは有名な話ではあったのだが、命じられた刀工については今回初めて知ることができた。
この特集が個人的に一番興味深かった。刀についての勉強を始めたばかりで再刃という単語も最近知ったばかりなのでとてもタイムリーだったし刀も多数紹介されていたのでありがたかった。
豊臣に縁のあるスポットの紹介
大阪城をはじめいくつかのスポットが紹介されていた。当然だがほとんど関西に集中しているので旅行ができるようになったら行きたいスポットとしてまとめておこうと思う。
ついでに折込みで原寸大の一期一振とじゅらく(太閤左文字)のポスターもついてくる。
まとめ
ムック本のいいところを煮詰めたような本だった。
質・量ともにレベルが高い。写真の美しさや紙質の良さもさることながら文章がうまい。読みやすくて面白くてしかも筆者の気持ちも入っているような文章というのはなかなかお目にかかれないので、そういう文章を読めたのもとても刺激になった。
刀剣画報については以前から気になっていたので特集だけはチェックしていたので「毎回刀剣乱舞ファンが購入することを(おそらく)意識している特集を組んでいるな」と思っていた。のだが、中身を見てみると”刀剣女子”にすり寄ってくるような雰囲気がなかったので純粋に楽しむことができた。
こういうスタンスの雑誌であるならバックナンバーにも手を出してみようかと思う。
ちょうどゲーム刀剣乱舞でも恒例イベントの大阪城が始まったところなので2.5次元に興味のない審神者が読んでも面白いのではないだろうか。
最後に、大坂の陣に興味をもったら真田丸もぜひ見てほしい(布教)
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