UTSUの使用感をUTAU-Synthユーザー目線から話してみる v2
挨拶
こんばんは!最近は昼夜逆転を潔く認めて挨拶をこんばんはで統一しているシーラカンスです。
この度「UTSUっていう、UTAUのそっくりさんソフトがあるんですよ」と教えていただき、なら使ってみましょかと使ってみました。
記事アップデートの理由
2つあります。
1つ。Big Surを軽率に導入してしまったシーラカンスはUTAU-Synthが使えなくなりました!!!!辛い。
かなり前から指摘されていた問題のようで、まだfixが出ていない状態です。
つまり、Big Surユーザーに残される数少ないUTAU音源使用法として、UTSUが急浮上してきたのです。
もう1つ、UTSUがv0.4.1になり、大幅にアップデートされました。
以上2つの理由から、昔のままの記事では到底参考にならなくなったのです。
UTSUとは
UTAUのそっくりさんソフト(クローンソフト)で、ほとんどUTAUと同じようなことができる。
ust作成、wav書き出し、原音設定が問題なくできます。
Javaで動いているように見えますが、Java自体のインストールは必要ないようです。作成者様がおっしゃるので間違い無いでしょう。
あと、誤字に味がある。
吐かないで欲しい。
アプデでちゃんと破棄してくれた。
UTAU-SynthユーザーがUTSUを使うメリット
Big Surのユーザー。
WineやEasyWineを手に入れたりなどしない場合は、UTAU音源をUTAUの使用感で使えるソフトウェアはこのほかにありません!!!何がなんでも使うのです。
UTAU-Synth上で原音設定する人。
UTAU-Synth固有のprefixバグがないので、原音設定がスムーズにできると思います。
・エンジンを選んで使いたい人。
先程の作成者様のツイートの引用にもあった通り、Wineをインストールし、その上でexeファイルであるエンジンを動かせば使えるそうです。ただ僕自身がBig SurにWineをインストールする試みはうまくいっていないので、要検証というか、もっと環境構築が得意な人の手を借りたいところがあります。
逆にデメリットはあるのか
あります。
何よりも最初に、タイミングが合わない。UTAUは普通にustを作り、音源を歌わせたら基本的に発声のタイミングが合っていて、子音がブツ切れになることもないのですが、UTSUではそれが当たり前です。これはボカロでもエディタによっては見られることです。
つまり、大量のずれてしまった発声タイミングを、全部直していく必要がある。
時間も手間もめんどくせえ!!!
これは既存のustを読み込んだときにも起きます。
他にも「音源によって不向きなものはとても不向き」「小節数がわからない」「本家UTAUのように全部レンダリングしてから歌い出すので待ち時間が長い」などの問題があります。特に変なリズムが好きな作曲者や日本語音源でネイティブに近い英語を歌わせる人には不向きです。別のソフトで改めて編集すると良いでしょう。
あと、読み込んでもUTAUプロジェクト上で鳴らない音源がちらほらあるんですよね……なんでなのかはよくわかっていません。
結論
Mac OS Catalinaまでの一般的なUTAU-Synthユーザーにとって、UTSUは補助的に使う原音設定ツール。しかしエンジンを変えたい人にとってはマストになる。
しかしBig Surユーザーにとってはなくてはならない代替ソフト。
謝辞
タレコミいただいた天海嶺さん、前回の記事に続きありがとうございました。
また、くろ州さんのこちらの記事を参考にさせていただきました。ここに書いていないことは大抵載っていると思います。
終わりに
作成者様のご意見などをいただいてさらに良い記事になったと思います。
みんなもUTSU、やってみようね。
誰かWineのインストールを教えてくれ……
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