サステナ素材「バガス」って日本で使えるの?
こんにちは、つじしゅんです。
今回は、建築Reading Part25.5
前回取り上げた「バガス」について掘り下げてみました。
前回(建築Reading Part25)はこちら
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前回の建築Readingで取り上げました、サトウキビから砂糖を生成する際に出る副産物「バガス」
まとめると
〇作物では世界最大の生産量をほこるサトウキビ。
そのサトウキビの約30%がバガスになる。
〇建材ボードやセメントの補助材、プラスチックの代替品にもなるとってもサステナブルな素材。
〇しかも、原材料のサトウキビは燃料の製造にも利用される。
あらためてまとめるとすっごい性能。。
これだけすごいバガス。
その基になるサトウキビについて調べてみました。
サトウキビの好む生育環境は?
サトウキビは、イネ科サトウキビ属の作物で暖かい気候を好みます。
現在、外国では、ブラジル、アメリカ、中国、タイやインドで、日本では、主に沖縄県と種子島などの鹿児島県南西諸島で栽培されている。
さとうきびは、台風や強風などで倒れても立ち上がり、水不足で葉が枯れても雨が降れば新しい葉を出すといった、自然災害に強い作物です。
干ばつが起こりやすい鹿児島県南西諸島と沖縄県にとっては、他に代えることができない地域の経済・社会を支える重要な作物となっています。
世界のサトウキビ生産量ランキング第1位は?
せっかくここまでサステナブルなバガス。
海外から輸送となるとカーボンフットプリントが気になり、サステナブルな魅力は半減といったところ。
日本ではどの程度生産されているのでしょうか?
そして世界ではどの程度生産されているのでしょうか?
まずは世界ランキング
世界的に見たサトウキビ生産量ランキング。
1位はブラジル 768,678,382トン(年間)
2位はインド 348,448,000トン
3位は中国 123,059,739トン
なんと、ブラジルとインドで世界の生産量の約6割を生産していることになります。
そんな中、日本は48位。
少し残念な気もしますが、生産量は1,574,000トン(年間)となかなか。
ですが、日本での生産も結構あるので国内産のバガスの利用に期待したいですね!
人口1人当たりの生産量は?
日本のサトウキビ生産量は1,574,000トンということでしたが、
この数字、国民1人当たりはいくらになるのでしょうか?
結果はこちら、1人当たり12.444トン。
世界ランキングとしては83位です。
バガスの利用がしっかり確立され、そのすべてを国内産で賄うのは難しそう。
さすがに輸入に頼らざるを得ないので、ハイパーループが早く実現することを期待しましょう。
ハイパーループについては↓